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映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」 [シネマクラブ]

洋画の場合は特定のシリーズの新作が出るたびに映画館へと出かけること
がありますが、邦画の場合だと、そもそも続編が出るような映画は大半が
ジャニーズなど脚本や監督の技量など無関係の映画なので観に行こうとも
思いませんから基本的にはシリーズものの邦画は観ていません。



ただ、山田洋二監督の「家族はつらいよ」は一作目も二作目も映画館まで
出かけて観ましたし、飛行機の中でビデオ・オンデマンドのプログラムに
入っているのを見つけた時には再見しました。




映画館に出かけて観客の方々の顔を見て同年代以上ばかりだな…と感じた
ように観客の平均年齢は60歳ぐらいだと思いましたが、一作目のテーマ
の熟年離婚とか、二作目のテーマの高齢者の免許返納とか孤独死の問題は
自分自身にも10年後、20年後に降りかかってくる切実な問題なだけに
台詞や演技には笑えますが、自分自身に置き換えると笑えないような話で
年齢層が高いのも当然な気がします。

逆に若い人が見ても実感がないと思うので、夫婦間の積年の不満が一気に
爆発して離婚話になるとか、真面目に働いて年金を収めて税金を払って、
定年になった途端に年金が大きく目減りしたとか、病気になって年金だけ
では医療費が払えない状況になっても行政が助けてくれないといった現代
の問題を「自己責任」で終わらせてしまうような気がするので、共感性を
持てないと思うので極端な話、年寄りは早く死ねばいいんだよという感じ
の見方をされる危険性があるようにも思います。



それはともかく、このシリーズの三作目が完成し5月25日に公開される
ことから予告編や撮影風景が公開されました。



三作目のテーマは「妻への賛歌」ということで、軽く見られがちな主婦の
存在を長男の嫁の家出という出来事から家族にとって主婦の存在がいかに
重要で大切な意味があるのかというストーリーになっています。

山田監督も86歳ということで、これからどれだけ続きを見せてもらえる
かということはありますが、家族関係の大切さをいろいろな場面を通じて
見せてくれる「家族はつらいよ」のシリーズが、出演者が変わることなく
さらに続くことを願っています。

小林稔侍さんは前作では突然死する同級生の役でしたが、再び、別の役柄
で出演しているのが嬉しいです。



小林稔侍さんや風吹ジュンさんなど家族ではない人達もレギュラー出演を
しているあたりに寅さん映画の良さを思いますので、このような常連さん
にゲスト出演者が加わるという形も続けて欲しいです。


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