SHOGUNがゴールデングローブ賞作品賞 [シネマクラブ]
エミー賞の詳細な歴史を知らないのでわかりません)と喧伝された真田広之主演
の「SHOGUN」が、第82回ゴールデングローブ賞の作品賞、主演男優賞、助演
男優賞、主演女優賞の4部門を受賞しました。
エミー賞が放送界(テレビで放映される作品=昔は地上波が対象でしたが現在の
主流はスポンサーの意向に左右される地上波ではなく、作品の質の向上を目指す
ケーブルチャンネルが独自に製作しているドラマが受賞する傾向が、かなり強く
なっていることを感じます)の最高栄誉になりますが、ゴールデングローブ賞は
映画部門とテレビドラマ部門があり、ゴールデングローブ賞を受賞した映画作品
はアカデミー賞を受賞する最短距離にあるとされていますが、アカデミー賞には
テレビドラマ部門がないので「SHOGUN」はアカデミー賞では対象外ですね。
助演男優賞の浅野忠信も、真田広之と同様に海外での評価が高く「私の男」など
いくつかの作品で海外の受賞歴があり、「バトルシップ」「MINAMATA」など
ハリウッド映画の出演も多く、真田広之との共演作も多いですから、良い作品に
出演すれば権威ある賞を受賞する実力と人気のある俳優です。
「私の男」浅野忠信と二階堂ふみは、この作品で共演していました。
主演女優賞のアンナ・サワイは、日本での活動歴がほとんどないためラッキーな
新人というか感じで日本では紹介されることが多いですが、ニュージーランドで
生まれて海外歴が長いので、海外で英語の作品への出演が主になっています。
10代の頃にウォシャオスキー姉妹プロデュース(マトリックスシリーズの頃には
ウォシャオスキー兄弟でしたが、性転換して姉妹になりました。)のアクション
映画「ニンジャ・アサシン」でデビュー、世界で暗殺活動を行う忍者組織からの
脱走を試みて処刑される少女忍者の役でした。
韓国の俳優で歌手のRain(ピ)=チョン・ジフン主演で、ハリウッドで活躍する
日本人俳優の元祖的存在のショー・コスギが暗殺組織の当主役を演じています。
ということで、日本人ではあるものの若い頃から海外で活躍して、英語の演技が
当たり前の人たちではありますが、日本人に対して最初から好意的なアメリカ人
が多数派ではありませんから俳優としての壁以上の苦労もあったと思います。
日本のメディアは「日本の誇り」という表現をよく使いたがりますが、世界から
認められるような俳優が、アメリカに行かなければ満足できないような作品しか
作り出せない日本の映画界、テレビ界が世界の潮流から取り残されているという
現実をもっと真摯に反省することが大切だと思います。
芸能人としての技量を育成することよりも、タレントに性加害を加えて食い物に
してきたような変態爺が仕切るジャニーズ事務所の問題点を指摘することもなく
その事務所に平身低頭して、海外では通用しないような似非タレントを重用して
結局は日本の芸能界は荒廃し、実力のある俳優・ミュージシャンは海外を目指す
という途上国レベルの堕落ぶりですから、それを立て直すのが急務でしょう。
「SHOGUN」の受賞は日本の誇りではありません、日本の芸能界の低レベルに
愛想をつかして海外に活路を求めて成功した勇気ある本人たちの栄誉です。
ご説ごもっとも
仰る通り
世界はかつて小津、黒澤を模し、国内でも続きはしましたが途絶。
TVが力を持ちすぎて、大手プロダクションが羽振りを利かせ。
質は二の次、本物志向が薄れていきました。
ちゃっちい似たようなものばかりが繰り返されていくうちに眼鏡も曇り。
すでに、質を評価する目利きも消失し、ジャニー汚染。
全て後付けの大騒ぎは賞レースに登壇する時だけ。
海外で賞を取るまで売れず、賞を取っても次回作の資金に困る。
文化レベルの低い国なのかもしれません。
人口減、日本語でしか書かない新聞は消えていくでしょう。
英語で発信する新聞は、質と信頼性が高ければ爆発的に売れる。
爆発的に売れると金が出来るから、さらに投資が出来る。
日本は衰退の一途で、発掘してもらうだけに成り下がりました。
表現を考えて、表現力をつけて、英語で発信する大前提こそレッスン。
後からお先の韓国にエンタメも負けています。
ジャニーズの罪はそこにもあります。
by tommy88 (2025-01-09 18:00)
tommy88さん:
コメントありがとうございます。
言いたいことを簡潔にまとめていただきありがとうございます。
感謝の言葉しかありません。
by suzuran (2025-01-10 00:04)