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スノー・モンスター【2019年・中国映画】U-NEXT 見放題 [シネマクラブ]

以前見た「水怪・ウォーターモンスター」という映画が、意外になかなか印象
に残ったので、中国映画もたまには良いんじゃない?感覚で鑑賞。



冒頭から、北極の調査隊が白いモフモフの大怪物に遭遇して、装甲車でもなく
雪上車でもない軽装備の大型バンでゴロゴロと崖を転げ落ちて行き、女性隊員
が瀕死の重傷を負うというシーンで映画がスタートします。


民間の磁場研究所のような組織の所長が、事故に遭った女性隊員シャオチンの
お父さんで、他の隊員の安否には特に言及することなく、シャオチンの元彼の
イーフェイにシャオチンの捜索を依頼し、イーフェイは手書き感満載の古地図
を頼りに古代遺跡に赴き、重装備の傭兵たちと一緒に、遺跡の中へと突入して
シャオチン捜索が開始されます。

中国の国内らしき遺跡に落ち込んで、洞窟を中を突き進むと北極のシャオチン
が消息を絶った場所に到着する、という地底ワープの謎については解説無しで
話が進むので、展開が変わる毎に何故?という場面に次々に出くわす良い表現
をすると合理的、見方を変えると荒唐無稽な映画ですが、そこは軽く流す広い
心で見れば問題ありません。狭量な方は見ない方が良いです。

頭(頭蓋骨まで貫通)に丸く穴を開けて、脳を食べる狂暴な鳥、大雪原の中を
素早く泳いで、大ジャンプまでしてしまうサメ(モデルはホホジロザメなのは
間違い体型)、そしてモフモフの大きな猿人(当然、全裸ですが性別の判別が
出来る部分はないので雪男なのか雪女なのかは不明)が、スノー・モンスター
と表現できる生き物たち、そしてキーパーソンの先住民族が登場します。



北極のくっそ寒い場所のはずなのに、先住民族の方々がペラペラの薄着だとか
アメリカのF35にそっくりなJ35らしき戦闘機が登場し、空中で静止して怪獣
の動きを封じ込めるとか、場面設定として無理がありそうな映像も多々登場し
あれ?と思うところもありますが、コロンブスがアメリカ大陸を発見したため
先住民が酷い目に遭ったとか、そういう社会的な批判が台詞の中にある部分は
良いと思いました。単なる怪獣映画にしていない点は評価します。

シャオチン救出に行くために行動を共にするメンバーが、金のためなら仲間を
裏切り、人を殺すことも厭わないというクズ野郎たちで構成されている辺りは
ハリウッド映画でも類型的なパターンなので、もう一工夫欲しかったです。



CGはあまり上手ではないですが、サメだけは迫力がありました。
ネタバレしないようにストーリーは書きませんが、ラストシーンで続編を作る
布石ですか?的な映像で終わるのが、ちょっと謎でした。

スノー・モンスターよりも、原題の「大雪怪」の方がキャラクターの狙いとか
雰囲気があっているように思いました。


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