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ゲテモノを生で食べる危険性 [限定・季節の食材]

YouTubeで活動している人(いわゆるYouTuber)の中には、一般的ではない
生き物や野草を食べている人がいて、個人的にお気に入りにしている人の中に
野食ハンターを名乗る茸本朗という人がいます。



この人はYouTubeで活動する前から野食ハンマープライスというブログを運営
していて、ウツボに噛みつかれて大怪我をしても懲りることもなく、ウツボを
釣って料理して食べるという不屈の人なんですが、この人のなにが特に凄いか
というと、体に危険なものは基本的に食べないという節度を持っていることが
ふざけたYouTuberと大きく違っていて、真似をして食べた人に生命の危険が
及ぶようなことは絶対にしないというのが最も評価しているポイントです。


YouTubeでは動画の視聴数を稼げば、それは収入に繋がるわけで視聴数を稼ぐ
ために、命の危険を伴うことをしてみたり、迷惑系と揶揄されるような他人に
迷惑をかけるようなこと、犯罪行為に近いことをしている人がいますが、この
茸本朗という人は、そういうことをしないと宣言しているので、安心して見る
ことが出来ると思っています。

という話は、これから書く内容とは直接は関係ありませんが、世の中には何を
勘違いしているのか、いわゆるゲテモノとされる生き物を生で食べて、最悪の
結果を招く人もいるという話を書いていきます。

かなり前の話ですが、ウケ狙いなのかオーストラリアで生のナメクジを食べた
男性が、広東住血線虫という寄生虫によって髄膜炎を発症して入院するという
ことがありました。同じようなことをして亡くなった人もいます。

この男性は悪ふざけでナメクジを食べたことにより、髄膜炎を発症したわけで
日本の表現を使うと自業自得ということになりますが、やった本人は生きるか
死ぬかの病気になるなんてことは想像すらしていなかったようで、無知は身を
滅ぼすことを体を張って証明(本人にそんな意図はない)したわけです。

日本でも一部の地方では「咳止めの特効薬」とか根拠のない民間療法?として
ナメクジを生きたまま飲むという話があるということで、この現代社会でさえ
何年に数例という頻度ですが髄膜炎の報告例があるようです。

他に聞く話としては毒蛇の生き血を飲むと精力が付くとそそのかされて、野生
のマムシの頭をエイヤ!と切り落として、そのまま寄生虫の幼虫がウヨウヨと
している血を飲んで寄生虫にやられたとか、ドジョウを生きたまま飲むと絶倫
絶倫になると言われて飲んで顎口虫が寄生したなんて話もあります。


ヘビ料理の店で扱っているマムシは管理された養殖施設で育成されているので
血を飲んでも差し支えはありません。(血を飲む意味はあまりないと思いますが)

顎口虫は人間の体内では成虫になれないので、幼虫のまま皮膚の中を移動して
みみず腫れになったり、眼球の周囲を移動して失明させたり、脳の中に侵入し
脳を破壊して認知症にしたり、脳内出血を起こさせることもあります。

自分自身が子どもの頃に、近所の男性が雷魚を釣ってきて刺身にして食べたら
数日後にミミズ腫れが少しずつ移動し、痛くて痒くて七転八倒するという奇病
になりましたが、結局は寄生虫が皮膚の直下をズルズルと移動して、皮と脂肪
の間を引き剥がしていたのでそのような症状が出たことがわかりました。

昔から生では食べるなと言われている生き物は、生で食べてはいけない理由が
あるわけですから、珍しいことをするとウケるだろうという浅はかな考えで禁
を破るべきではないと思います。

アメリカでゴキブリの早食い大会(そのイベント自体が不適当ですが)に参加
した男性が大会終了直後に亡くなる事件もありましたが、そういう人に対して
お気の毒という気持ちは全く湧いてきません。ただのバカです。


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