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フィリピン・マニラの話 -5 [トラベル]

マニラでは現地に駐在している日本企業の社員の方に市場の案内をしてもらった
こともありました。(現在はマニラから他の任地に転勤しています)
外国人も多く集まる、衣料品やモバイルグッズを販売している市場もありますが
そういう市場ではなく現地の人が食料品を調達するための市場に行きました。

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フィリピンには、SM(Shoes Mart)という大きなスーパーチェーンがあるので
ある程度の年収を得ている勤労世帯は、そういうスーパーマーケットをメインで
利用していますが、市場をメインにしている世帯もあれば、併用している家庭も
ありますからマニラに限らず、市場が各地に点在しています。


日本の各地へ旅行に行く時も、機会があれば水産市場を見に行くのが好きなので
まず興味津々で見たのが水産市場でした。

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やはり南方系の海の魚なので、北海道の市場で見るような魚よりも沖縄の市場で
見るような赤色の魚が目立ちます。
ピンクの魚体に黄色のヒレの配色の魚はなんとなくイトヨリかな?と思いますが
正式な魚の名前は全く分かりませんでした。

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規模の小さい市場だからといって近海の魚だけでなく、多分チリかノルウェー産
だと思われる脂ののったアトランティックサーモンがリクエストに応じて切身で
販売されそうな感じで置かれていて、氷詰めになったマグロもありました。

フィリピンの南方にあるミンダナオ島(ドゥテルテ前大統領の地元であるダパオ
はミンダナオ島の中心都市)のジェネラル・サントスという都市はかつては日本
の遠洋漁業の基地があり、マグロ漁の盛んな港で、フィリピン在住の日本人の方
から、ジェネラル・サントスまでマグロを食べに行きませんか?というお誘いを
受けたほどマグロが有名なところなので、市場で売られていたこのマグロも多分
ジェネラル・サントスで水揚げされたものだと思います。(推測)

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となりでは大型の魚が丸のままで並べられていました。
香港で「清蒸」に使われそうなハタ科の魚のように見えました。
左側には大きなエビがタライに入っていて、一山いくらで売っているんだろうか
と思いましたが、買っても調理の場所もないので見るだけにしました。

フィリピンはエビが好きな人が多くて、エビの入った酸っぱいスープのシニガン
とか人気があります。(世界でもっともエビ好きは日本人と言われますが)

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どこの店でも売っている魚種に大きな違いはないように見えます。
イカもフィリピンでよく食べられている食材の一つです。主に炒め物

フィリピンでよく見た魚料理はティラピアの揚げ焼きでしたが、市場で売られて
いるティラピアは見なかったので、どこかで釣ってくるのでしょうか。
日本でも各地の温排水の出るところで繁殖しているので生命力は強そうです。

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水産売り場に続いて肉売り場に移動しました。
大きく塊で切られたバラ肉と左側は豚足ですね、フィリピンでは揚げられた豚足
をクリスピーパタと呼んで、好きな人(女性に人気)は多いみたいです。
コラーゲンの塊みたいなものですから、女性にウケるのかも知れません。

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大きめに切られた肉や内臓がぶら下がっているとホラー映画みたいです。

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豚の皮や大きめに作られたソーセージ、並べられているのはロース肉です。
ビニール袋に入っているのはチチャロンという豚の皮を油で揚げたものです。
フィリピンでは人気のスナックで、これよりも大きなサイズの袋に詰めたものを
荷台に目一杯積んで走っているトラックも普通に高速道路で見ます。

フィリピンで食べてお気に入りになって、日本に持ち帰る人もいるみたいですが
原料は豚皮ですから畜肉の検疫で引っかかって禁制品なので没収になります。
隠して見つかったりすると、悪質だとして没収どころか罰金対象になりますから
畜産品のお持ち帰りはしない方が良いです。

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そしてトロピカルフルーツの宝庫であるフィリピンなので果物店もあります。
バナナやパインの主産地はミンダナオ島で、アメリカ資本のプランテーションで
作られたデルモンテ、チキータ、ドールなどのブランド品です。

スイカとかメロンがゴロゴロありますが、意外にマンゴやパパイヤなどの代表的
な果物は店頭に並んでいませんでした。サラダ感覚で食べるグリーンパパイヤは
ありましたが、あれも酸っぱいので買う気にはなりませんでした。

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バナナも房が大きいので、買っても日本に帰るまでには食べきれません。
畜肉も厳しいですが、果物類も日本への持ち込みは厳しく規制されますので最悪
帰りの飛行機の中で食べきれる範囲までが購入可能な上限だと思います。

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そんなわけで、結局買ったのはミカン一袋でした。
フィリピンでミカンって意外な気がしましたが甘くて美味しかったです。
今回は市場の話で終わってしまいました。


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溺愛猫的女人

バナナやパイナップルは吊られて売ってるんですね。
by 溺愛猫的女人 (2024-05-09 10:53) 

suzuran

溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。

日本ではバナナ(主にフィリピン産)やパイナップル(主に台湾産)は
完熟する前に日本に輸入しているので、国内で追熟したものを販売する
ことがほとんどなので、まだ固めの状態のために置いても自重で潰れる
ようなことはありません。

フィリピンで売られているバナナやパイナップルは、完熟状態のために
置いて売ると自重で潰れてしまうので吊り下げて売られています。
果物はほとんどミンダナオ島で栽培されて、マニラを経由することなく
日本などの取引先に販売されています。

農園はデルモンテ、チキータ、ドールのプランテーションなので、ほぼ
アメリカの会社が取引を仕切っています。

マニラで売られているバナナやパイナップルがどこから来るかは実際に
聞いたわけではないので分かりませんが、ラグナとかルソン島の南部で
収穫されたものではないかとは思います。
近いところで完熟状態なので柔らかく熟していて美味しいです。

by suzuran (2024-05-10 00:46) 

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