2024年 F1-GP・スケジュールと新車発表-4

ここから上位チーム（2024年にポールポジションを獲れそうなチーム）です。
まず、マクラーレンですが、2024年マシンの名称は「MCL38」です。
去年はチーム創立60周年で「MCL60」でしたが、今年は通常通りに過去から
継承されている続き番号で「MCL38」とされています。
但し、2022年が「MCL36」だったので、2023年分の「MCL37」は、未使用の
ままなので、記録上は「MCL37 / 60」になっているかも知れません。



カラーリングに大きな違いはないので、去年との大きな違いがわかりませんが
2023年の後半から、アップグレードの効果が出てきていたので、今年は開幕戦
から戦闘力は高いのではないかと見ています。

ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの関係も良好な感じで、去年は表彰台
に上がったのは9回でしたが、10回以上は表彰台に上がる気がします。

次にフェラーリですが、2024年の新車よりもルイス・ハミルトンが2025年に
メルセデスから移籍するという話の方が注目を集めるようなことになりました
が、さすがにバーレーンのテストが始まると来年の話よりも目先の話に焦点は
移るわけで、去年はシャシーとタイヤの相性が良くなかったために、レースの
終盤には、摩耗したタイヤのご機嫌を伺いながらのレースという感じでしたが
今年のテストの現時点の状況では、タイヤの摩耗は問題にならないレベルまで
改善されているようです。



そんな状況の良さを反映するように、合同テストでもシャルル・ルクレールが
トップタイムを出すなど、昨年の失敗から大きく進化している感じがします。
マシンの名称は「SF-24」2月13日にシェイクダウンが行われました。

ドライバーの頭部を、部品などの飛散物から守るために義務づけられている
ヘイローにウイングレットを設置するなど、他チームとは違う最新技術を投入
しての合同テストでも好調だというニュースが大半なのも良いことです。

元からフェラーリはマシンの性能、ドライバーのテクニックが劣るのではなく
チーム内のクルーと、現場責任者との確執が不振の原因であることが多いので
それがなければメルセデスとの二番手争いに勝つ機会は多くなると思います。

来年のシートが無くなったカルロス・サインツが、シーズン終了までチームの
ために最善を尽くすかによって、コンストラクターズランキングでメルセデス
に勝つか負けるかの差が出ることになるかも知れません。

そして、今年限りでチームを去るルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが
ドライブするメルセデスのマシンは「W15」となっています。



一昨年のマシンは最悪でしたが、去年のマシンもレッドブルに一度も勝つこと
なくシーズンを終えたということで、さすがに今年は一矢報いたいところでは
あると思いますが、ある意味では、屋台骨を支えてきたルイス・ハミルトンが
今シーズン限りで来年からはフェラーリに移ることがチームのモチベーション
にどれだけの影響があるかが、一つのポイントかと思っています。

斬新なコンセプトを取り入れて、それが失敗した時のカバーに時間がかかった
というのがレッドブルに後れを取り、差を広げられた原因の一つだとしたなら
修正に時間がかかること自体が弱点になるわけで、二年かかってようやく答え
を見つけ出したチームの対応力に疑問を感じたが故に、ルイス・ハミルトンは
フェラーリへの移籍を決断したのではないかと見ています。

逆に言えば、二年間の迷走の末に出した結論が、2024年のマシンであり勝てる
要素を盛り込んだマシンであると思うので、去年のようにレッドブルの独走を
そのまま受け入れることはないのではないか、なんて思っていましたが今年の
レッドブルは、2023年の「RB19」以上に勝てるマシンになっているみたいで
ようやく去年のライバルに追いついたと思ったら、ライバルはそのさらに数歩
前を進んでいたというような感じかも知れません。

ルイス・ハミルトンにとっては最後のメルセデス、そしてジョージ・ラッセル
にとっては次代のトップドライバーの器になり得ることを証明するのが、今年
一年の課題となるわけで、いろいろな視点からメルセデスチームを見ることが
出来るような気がします。開幕戦で表彰台に立つのは必須のミッションかな。

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