ゴジラxコング 新たなる帝国 4月26日公開

前作の「ゴジラ対コング」を観て、もっとも違和感を感じたのはネタバレには
なってしまいますが、コンピュータで制御されているはずのメカゴジラの動き
を止めるために、パスワードロックのかかったコンピュータにアクセスできず
絶望的だという状況になった時に、酒を注ぎこんでコンピュータを破壊すると
いうシーンを見て、そんなに簡単に壊れるのなら初めから壊す方向へと、展開
させれば良かったんじゃないの？という部分でした。



そもそもメカゴジラの制御を何故、ゴジラの研究者であった芹沢教授の息子で
ある芹沢蓮（小栗旬の過去最低の役だと思います）が行う必要があるのか？と
いう部分から始まって、映画の設定が意味不明のところが多かったです。

映画の流れとして、メカゴジラに対峙するゴジラとコングという見せ場にまで
どのように持っていくのかというのがドラマ部分なので、つじつまを合わせる
必要もなかったのかも知れませんが、やっつけ感を感じる場面が多かったなと
いうのが前作の感想です。

あの戦いでゴジラとコングの間に友情が芽生えたという設定はないようですが
地上の怪獣王ゴジラと地下の守護神コングが一緒に戦わなければ勝てない相手
が登場するのが4月26日公開の新作ということになっています。

前々作でキングギドラはゴジラの放射熱戦で溶解してしまったので、新たなる
敵として再降臨するのは難しそうですが、前作のメカゴジラのようにチラ見せ
もしていないので、予告編を見ても新たな敵はわからなくなっています。



過去の東宝ゴジラシリーズの初期の怪獣たちの中で、登場していないとしたら
アンギラスぐらいですが、ゴジラとコングが共同作戦を敢行するほどの強敵と
いうには、ちょっと存在感が乏しい気がするのでアンギラスでは少々の役不足
を感じるのは否めません。名前はSHIMO みたいですけどね。

そんなわけで新たな強敵に立ち向かうゴジラの戦いぶりを観に映画館に行くと
いうことは考えていますし、モスラも助っ人として登場するらしいので、その
戦いぶりも見てみたい気がするので映画は観に行くと思います。

ただ、予告編の中でゴジラとコングが全力疾走する場面がありますが、あれは
ちょっとゴジラのイメージを軽くしてしまう気がするので、止めた方が良いと
個人的には思っています。ゴジラとコングが走ったら、その振動だけで都市が
破壊されてしまうはずなので、実は走るシーンは少ないかもしれませんが。

先行上映しているアメリカと中国では大ヒットしていて、公開三週目で興収が
650億円を超えているので、現時点ですでに続編は企画中でしょうね。
中国の会社であるレジェンダリーが製作会社ですから、前作のように香港とか
上海とかの中国の都市が戦いの場として設定されるのかも知れません。

あと一つ、日本の配給会社に文句があります。
吹き替え版は見ないので、あまり影響はないのですが、日本で上映するときに
映画とは全く関係ない日本人の歌手が歌う、イメージソングとかコラボソング
というのは入れないで欲しいです。

最近はジャニーズ凋落の恩恵で、なにを言っているのかわからない言語不明瞭
な歌もどきが入る機会が減りましたが、それでも邪魔なのに変わりはないので
日本語の歌を入れるのは止めてもらいたいです。
映画の余韻も何もあったもんじゃない

タグ：モスラ コング ゴジラ 帝国 モンスターバースシリーズ

コメント 2

予告編を見てゲッ!と思いました。アメリカと中国でヒットしてるなんて信じられないです。
by 溺愛猫的女人 (2024-04-21 12:01) 

溺愛猫的女人さん：
コメントありがとうございます。

ゴジラの背びれがピンク色に光ったりしているのは、ゴジラの本来の
テーマからはズレているように思います。【原子力利用に対する警鐘】

放射能という人間では制御できない力を持ってしまった破壊神である
ゴジラが昔の東宝映画のように人間の味方（人間が制御可能であるか
のような錯覚）になってしまうのは、故・本多猪四郎監督の想定する
テーマとは違うように感じます。

by suzuran (2024-04-21 21:51)