ジャッキー・チェンが70歳に [シネマクラブ]
で70歳になりました。
ブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」には端役(ハンの要塞の警備要員)で
出演していましたが、それは後で知ったことなので、日本で公開された主演作品
「ドランクモンキー・酔拳」が、最初にジャッキー・チェンを知った作品です。
1978年公開ですから、高校生の時に初めて見たジャッキー・チェンは精悍さは
あまり感じなくて、コメディアクションの人だと思っていましたが、その5年後
に公開された「プロジェクトA」で、笑わせるだけでなく綿密に構成された演技
とアクションシーンを見せて、ブルース・リーの求道者的なアクション俳優とは
違った、アクションスターであることを見せてくれました。
サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウとのトリオで、ハードな戦いシーンのある
「スパルタンX」を作ったり、「五福星」「大福星」など、笑いの要素を多めに
して日本ロケを敢行したりと話題作の上映が続いていた頃は、映画館に行くのは
ジャッキー・チェンの映画を観るためだった時期もありました。
台湾の裏社会から目をつけられて、香港・台湾での身の危険を案じた、今は亡き
ゴールデン・ハーベストのレイモンド・チョウ社長の手引きで、アメリカに渡り
「バトルクリークブロー」「キャノンボール」「プロテクター」などの作品には
出演したものの基本的に製作はゴールデンハーベストが主であり、本格的な意味
でのアメリカ進出ではありませんでしたが、「レッドブロンクス」のヒット後に
ハリウッドからのオファーが来るようになったため、クリス・タッカーとの共演
が実現し「ラッシュアワー」シリーズが作られるようになりました。
なんて書いていると、ずっとジャッキー・チェンの映画を観ていたみたいですね
自分でそうだったのか、と驚いています。
ジャッキー・チェンと裏社会の問題は、台湾の映画界の実力者で裏社会にも顔が
利くジミー・ウォング(王羽)の仲介で解決しました。
ジミー・ウォングは香港でカンフー映画が製作された頃からのスターでしたから
いろいろな関係があったようですが、ナイトクラブで支配人か誰かを殺せと指示
したとして殺人教唆で逮捕されたこともありましたが、実刑は受けていません。
なんて昔話がスラスラ出てくるぐらい、香港映画が好きでしたから、ピーク期の
ジャッキー・チェンの映画をほとんど見ているのも当然かなとは思います。
というようなことで、ほぼデビューの頃から追っかけていたジャッキー・チェン
も70歳になったんですね、そりゃ自分も年を取るのも当たり前です。
「サンダーアーム」の撮影時に、木の枝が折れて落下し、岩の隙間に頭を挟まれ
頭蓋骨骨折の重傷を負った時には、もうジャッキー・チェンの映画は観られない
かも知れないと本当に暗澹たる気持ちになりましたが、無事に回復してその後も
映画に出続けて、70歳になっても現役ですからね、すごい人だと思います。
日本映画界の至宝の一人である真田広之さんは、ジャッキー・チェンとも交流が
あることは知られていますが、まだ63歳ですからね。
「SHOGUN」の後、また新しい映画を見せてくれることと期待しています。
70歳!?いつまでも若く元気に活躍されているイメージがあります。
by 溺愛猫的女人 (2024-04-24 10:40)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
そうですね、70歳という年齢は感じません。
香港が返還された後は、中国政府寄りの発言をして一部の映画ファンから
裏切者とか言われていますが、俳優として自由に活動するためには政府を
敵に回したら不利になることぐらいは理解できるはずです。
ジャッキー・チェンは政治家ではなく俳優なんですから、わざわざ自ら
活動の幅を狭くするようなことをするわけがありません。
中国が嫌いだから中国を支持する俳優を嫌いだとか、そんな視点でしか
映画を観られない人を映画ファンだとは思いませんし、政府の意向に
沿った映画しか文化庁の補助を受けられない日本の方が遥かに芸術を
政治の道具にしているだけレベルが低いと思います。
今年もジャッキー・チェンの映画は公開が予定されています。
これからも、益々元気に映画を作り続けて欲しいと思っています。
by suzuran (2024-04-24 20:56)