不倫こそが純愛なのかも知れない

「不倫」という言葉に、非常に強い嫌悪感を覚えるという人もいますが、逆に
そのような関係に憧れているという人もいて、人それぞれに言葉に対する印象
というかイメージや想いは異なるものであることがわかります。



世の中の全ての人間が同じ方向を見ていたら、そりゃかなり気持ち悪い話だと
思いますので、いろいろな考え方を認め合う多様性が大切であると少なくとも
国際社会（閉鎖的な日本の社会では、相変わらず同調圧力が強いので、個人の
主張は控えろとされているのですが、それはとんでもなく時代遅れな感性です
と個人的に主張します）では認められています。

そういう個人的な視点で見て感じることとして、不倫も一つの純愛ではないか
というか、不倫こそが純愛ではないかという見方をします。



不倫をトコトン許せないと書いてある本の著者の方は、不倫関係を一組が恋愛
を成就することによって、どれだけの人間が傷つくのかという視点から不倫と
いう関係を糾弾されているわけですが、親や兄弟、配偶者を傷つけないために
自分自身は愛の冷めた結婚生活を続けるという忍従を強いられても仕方がない
という視点が私には全く理解できないというか納得できません。

と言うか、一つの常識として不倫をあえて家族に公表するなんてことは普通は
しませんから、不倫関係が成立したというだけのことで家族や親族を傷付ける
なんてことは超能力者でもない限り、あり得ないことです。



婚姻関係が破綻している、または、結婚している二人の間に何らかの問題とか
または、問題とまではいかないまでも小さな棘があるがために、配偶者以外の
人に愛情を求めるのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。

また、ここ数年の傾向として愛も恋も関係なく、ただ肉体的な焦燥感から渇き
を満たすためのセックスをする関係（いわゆるセックスフレンド）を構築する
という動きもあり、これなどは心と心は繋がっていないわけですから、厳密に
言えば、不倫だとは言えないと断言します。



動物的な本能で言えば、オスはとにかくなるべく多くのメスに自分の遺伝子を
注ぎ込みたいという欲求があり、メスはより優秀なオス（外見や知力、体力と
生命力がある）の遺伝子を受け入れたいという欲求があるわけで、基本的には
選択肢の中に独身限定という括りはないわけです。

だからといって暴力的に女性を征服しようというのは、すでに人としての理性
がないわけですから、そういう人に対しては去勢するべきです。
お互いに相手を尊重している男女が（今の時代は、男女で限定されるべきでは
ないので愛し合う二人という表現が適切かもしれませんね）独身、既婚の属性
に囚われずに、性愛を享受するのとは意味が違いますからね。

だから理想的な結婚相手は、経済力があり、干渉しない、優しいタイプで不倫
相手はお金がなくてもいいから、優秀な子どもを残せそうなタイプが選ばれる
という説もあります。（論点はいろいろです）

つまり不倫相手の子どもを産んで、結婚相手の財力で優秀な子に育て上げると
いうのが、したたかな女性の画策する結婚生活だというわけです。
こういう状況の夫のことをカッコウと表現するぐらいなので、実際に存在する
可能性はあると見るのが普通でしょう。

ですから、経済面や生活面などの打算的な面だけで繋がっている結婚より本当
に好きな相手の子どもを産み育てたい、と考えて繋がっている不倫関係の方が
より純粋な気持ちで関係を継続している純愛という見方は有りだと思います。



また婚姻関係を結んでいても、セックスの相性が悪いから関係を持ちたくない
とか、疲れるから（本当に大好きな人と関係するのに疲れるからしたくないと
考えるでしょうか？）というような理由で、一ヶ月以上も性交渉がない関係で
あったとしても、それぞれに恋人がいるならば、恋人とのセックスや恋愛関係
の醸成によって婚姻関係の方でも、性的な側面以外では相手のことを理解して
相手を慈しむ気持ちが出てくるということもあるでしょうから、恋をする相手
と生活を共にする相手がいる方が人生は充実するとも言えそうです。

不倫関係の形もいろいろなら、愛の形もいろいろで、単に婚姻関係以外の恋愛
は全て否定して、婚姻関係の修復に励むべきであるという論調に無理やり迎合
するような人生を送るには、人の一生は短すぎると思います。
人生70年ぐらいだとして、30歳で結婚したとして、そのうちの約半分ぐらいが
忍耐と諦めと妥協の日々だとしたら、そんな人生は寂しすぎます。



多様な恋愛をして、いろいろな性愛を体験して、一度きりの人生を充実させて
思い残すことなく死んでいけたら、そんな幸せな人生はないと思いませんか。

人に迷惑をかけるからと萎縮して、自分自身の人生を楽しめなかったら、折角
この世に生を受けたのにもったいない気がしませんか？
表現はともかくとして、とにかく不倫の愛こそが純愛だと言い切ってしまう人
が世の中に一人ぐらいいてもいいんじゃないのかな。
それを実行するかどうかは別の話ですよ。恋愛観の一つとしてです。

但し、愛情も性愛も全て一人の相手で満足できている人が大半だと（本音では
どうなのかは自分自身のみが知る）思うので、あえてその関係を破壊しそうな
お遊び（浮気）は止めた方が良いとは思いますけどね。

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