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中華の鉄人・陳健一さんが死去 [訃報・追悼]

今年はまだ始まって三か月目なんですが、随分と多くの人を見送ってきた感じ
がするのですが、コロナウイルスの感染症の流行が一息ついたかのように報道
されてはいるものの実際には表向きは落ち着いたように見えても、呼吸器系の
疾患、特に肺炎(誤嚥性肺炎、間質性肺炎)で亡くなる人がとても増えている
というように感じています。



誤嚥性肺炎は本来であれば気道に入ってはいけない食べ物や飲み物が気道の中
に入ってしまう、文字通りの誤嚥によって起こる肺炎で、高齢になったり脳の
病気で飲み込む機能が上手く制御できないために起こります。


歳を重ねるにつれて、むせたり、咳き込むことが多くなっている人は要注意と
されている病気ですが、今年だけでもミュージシャンの高橋幸宏さんや作家の
鈴木邦夫さん、三冠馬ナリタブライアンを育てた元調教師の大久保正陽さんが
誤嚥性肺炎で亡くなっています。

それとは別に、年齢的に高齢者まではなっていない人が間質性肺炎に罹患して
亡くなる例も2019年以前と比べると増えているように思っています。



間質性肺炎は肺胞(肺の中で空気を入れ替えるための風船のような組織)の壁
に炎症や傷が出来ることにより組織が硬化して肺胞での空気交換がスムーズに
出来なくなる病気で、酸素飽和度が下がり、陸地に居ながら溺れているように
呼吸がし難くなって亡くなるという病気です。

今回亡くなった陳健一さんも間質性肺炎が死因ということで、酸素吸入などの
治療を受けたとしても、肺が酸素の取り込みをしなくては人は生きていけない
わけですから、亡くなるまで苦しかっただろうなと思うと、胸が痛みます。

もちろん陳さんが作っているわけではありませんが、四川飯店まで麻婆豆腐を
食べに行って、その美味しさに麻婆豆腐の見方が変わりました。
決して高額な料理ではありませんが、店内のスタッフも嫌な感じの人のいない
再訪したくなるお店で、テレビで観る通りの会長の人柄を感じるお店でした。



まだ自民党の手下のような広報機関になる前のフジテレビで「料理の鉄人」が
放映されていた頃の中華の鉄人としての陳健一さん、またYouTubeで中華料理
の作り方を説明する、優しく面白い中華料理の料理人の陳健一さんを見てきて
美味しく食べるだけではなく、中華料理を作る楽しさも経験することが出来た
ことは、これまでの人生の中で有意義なことだったと思っています。



炎の料理人として有名だった周富徳さんも誤嚥性肺炎で71歳で亡くなっていて
中華料理の料理人は長生き出来ないのかと思ってしまいますが、陳健一さんの
年齢が67歳だとは思っていなかった(もっと年上だと思っていました)ぐらい
若い頃から活躍していたようですから、もう充分に働いたから休みなさい、と
先祖の人たちが迎えに来たのかも知れませんね。

陳健一さんのご冥福をお祈りします。


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