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妖怪大戦争・ガーディアンズ【2021年・日本映画】U-NEXT [シネマクラブ]

基本的にジャニーズ系とLDH系の芸NO人の出る映画は糞映画だという信念を
持っているので、邦画を見る機会はほとんどありませんが、妖怪大戦争は監督
が三池崇史監督ということで観てみようかなと思いました。



映画を観た思ったのが、出演者のほとんどが妖怪メイクをしているので実際の
容姿がほとんどわからんじゃないかということでしたが、実際のところ日本の
映画やドラマをほとんど見ないので、役者の顔をよく知らないというちょっと
拙いんじゃい?的なことに気付いてしまいましたが、それは逆に言うと素敵な
役者が日本にもいることを知ることが出来るので、良いことなんじゃないかと
妙なところで納得というか、それもまた良いじゃないかと思いました。


ということでしたが、さすがに寺田心くんは知っています。
演技が出来過ぎて世の中にアンチが多いという話も聞きますが、演技ができる
人を敵視するということは芸能関係で仕事をさせたい親が多いのか、自分自身
が作り上げた子役(言われたことを完璧にこなすだけの、動物の調教のような
演技をするのが子役であるという固定観念)に縛り付けられている古い感性の
持ち主が日本の芸能人の進化を阻んでいるのか?みたいな話ですね。



演技が出来過ぎて可愛くないとか、子供らしさがないとか下らん理由で役者の
成長を引っ張るようなゴロゴロいるようでは残念な話ですね。

それはともかく、まだ、水木しげるさんがご存命の頃に作られた前作で主役を
務めていた神木隆之介がフォッサマグナを説明する教師役で、チョロッと出演
する「妖怪大戦争・ガーディアンズ」は、寺田心くんが主演しています。

古代、日本列島がまだいくつかの島だった頃に、大きな地殻変動によって列島
が形成された際、大地溝帯=フォッサマグナに取り残された、多くの海洋生物
たちの怨念が2,500万年程の時を超えて結集し、巨大な妖怪獣の姿に変わって
東京湾へと進み始めます。

妖怪獣が進む進路では災害が起こりますが、結界のある東京を通過することに
なると人間界も妖怪界も破滅するということで、妖怪ハンター渡辺綱の末裔で
ある渡辺ケイに勇者になってもらい、大魔神に出陣を頼むことにします。



ケイに協力を断れた妖怪たちはケイと間違えて、弟のダイを連れて行ったため
ダイはキツネ面を被った女(正体はある妖怪)に先導されて、ダイを連れ戻し
日本の危機を救うために勇者になって、渡辺綱に対する積年の恨みを募らせた
鬼たちとの戦い、そして妖怪獣との戦いへと話は進んでいきます。

という映画ですが、前作に出演した水木しげるさんの台詞にあった、戦争では
何も解決しないという大切な思いが、今回の作品の中でも生き続けていたこと
が、三池崇史監督のメッセージでもあると思います。



CGはハリウッド映画には叶いませんが、多くの妖怪たちを特殊メーキャップ
で創り出して、出演させている手間をかけた製作は高く評価したいです。
寺田心くんの演技と前作の神木隆之介の演技がよく似ていたのは意識している
のか、監督の演出なのか、偶然なのかはわかりませんが良かったです。



日本の映画としては丁寧な作り方、根底に流れる命を大切にしようという思い
多彩な役者を上手に動かしている点など評価ポイントが高いと感じました。

敵対するグループと殴り合いとか、不良の縄張り争いみたいな映画が、とても
多い日本の新作映画の中では普通の人にお勧めできる良作だと思います。

声がデカくて、台詞もまともに聞き取れない予告編を見るだけで辟易する映画
を低予算で乱造するのはもう止めませんか?映画会社の企画担当者さん。


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