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春夏秋冬・化粧品会社のCM [音楽]

化粧品会社がレコード会社、芸能事務所とタイアップして、春なら「紅」とか
秋なら「茶系」のカラーに基づいて、キャンペーンテーマに沿った作品を制作
し、集中的にCMを流すという企画が四季を通じて展開されていました。

化粧品会社にとっては、四季それぞれに販促対象となるイメージカラーと女性
のメイクポイントが決められると、その企画に沿ってBGMになる楽曲が作られ
イメージ映像が製作されてCMが作られていたわけですが、大手二社の資生堂
とカネボウ化粧品、そしてコーセー化粧品が目立っていました。



現在のCMは当時と比べると、イメージソングの印象が強くキャンペーン対象
となる商品のために作られた音楽という一体感は感じられない気がします。


春は桜のピンクやスイートピーやチューリップのイメージで、紅色、ピンクが
イメージカラーになり、口紅や口紅を塗る唇がテーマになっていました。
松田聖子さん「Rock'n Rouge」、矢野顕子さん「春紅小町」渡辺真知子さん
「唇よ、熱く君を語れ」などのヒット曲が生まれています。



夏は太陽のイメージで、赤や金色がイメージカラーになり、美白ブームなどは
またありませんでしたから小麦色の肌とか、透明感のある海のイメージから
クリスタルキングの「蜃気楼」、大橋純子さんの「夏女ソニア」GODIEGOの
「僕のサラダガール」(デビュー曲です)、サーカスの「Mr.サマータイム」
甲斐バンドの「ビューティフルエネルギー」などがヒットしました。



秋は紅葉の赤や黄色、そして何故か紫色(アイシャドーかな?)から一風堂の
「すみれSeptember Love」柳ジョージとレイニーウッドの「微笑みの法則~
スマイル・オン・ミー~」や桑名正博さんの「セクシャルバイオレットNo.1」
秋のキャンペーンソングで個人的に好きだったのは「君の瞳は10000ボルト」
で、近所に金木犀が咲く庭のある家があり、金木犀の香りが風に乗って流れて
くると今でも当時のCMとかを思い出したりします。



そして冬は保湿とか、そっちの方向に行くので、あまり大きなキャンペーンは
無かったような感じで印象に残っている曲があまりないです。
ナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」ぐらいしか思い出せません。



春になるとピンクや紅、赤がキャンペーンのテーマカラーで、それが秋になる
と紫というのが大体のパターンで、紫もただ単に紫ではなくて、バイオレット
とパープルが競ったり、すみれ色という表現だったりして、なかなか興味深い
CMでしたが、資生堂の好敵手であったカネボウが破綻してしまったことから
流れが変わったのか、今では化粧品会社同士が一つのテーマで競合するような
ことがなくなってキャンペーンソング対決みたいなこともなくなりました。





そういうのも時代の流れなんでしょうが、なんとなく寂しく感じるものです。
元気だった会社からドンドン活力が無くなり、低賃金が改善されることもなく
年金支給も先細りみたいな雰囲気で、閉塞感ばかりが増していく現状ですから
前向きな未来を考えられる活力のある社会になる転機となる何かが必要な状況
であることは確かだと思いますが、若い世代は選挙にも行きませんからね。
諦めたら政治家や経営者の思う壺だと思いますが、なかなか理解されません。


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