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ヨンガシ 【韓国映画 2013年公開】U-NEXT見放題 [シネマクラブ]

薬学の博士号を取得して研究員として働いていたものの勤務している製薬会社
が新薬の開発を止めたために、営業として働き、大病院の医者の家族の接待に
明け暮れる仕事に辟易としているジェヒョク(キム・ミョンミン)が主役。



韓国全土の川で死後一日しか経っていないのに栄養失調でやせ細った水死体が
続々と発見される事件が発生し、ジェヒョクの弟、ジェピルは水源の村落へと
調査を命じられるものの住民からは奇異の目で見られて、調査は進展せず川へ
遊びに来る観光客からの収入を重視する村長にも嫌われて宿泊する場所もなく
車中泊をして一夜を過ごした翌朝、目前の川に浮かぶ多くの水死体に只事では
ない状況を察して、再び村長に聞いた話を元に捜査を始めるジェピル。


そんな頃、自室の浴槽で見つかった水死体から検出された寄生虫ヨンガシ。
(韓国語のヨンガシは、日本語ではハリガネムシです)本来ならば哺乳類には
寄生することのないハリガネムシが人間に寄生し、腸内に癒着して栄養を吸い
実際には栄養失調の状態ながら、ハリガネムシが腸内に寄生している間だけは
異常な食欲と大量の給水で生きているもののハリガネムシが交尾をするために
体外に出ることを欲すると、ハリガネムシに脳が支配され水の中に飛び込んで
ハリガネムシを排出した後は、悪液質(栄養不良により衰弱した状態)になり
水死するという末路を辿ることが明らかになります。

寄生虫だという報道を見て駆虫薬を飲んだ家族は腸内のハリガネムシが暴れて
死亡することがわかり、手術で除去することも出来ないために致死率100%の
重大な危機を迎えたことを対策本部が認識した時、偶然飲んだ薬品が効いたと
いう事実が確認され、その薬品はジェヒョクが務める製薬会社が製造していた
ものの既に製造中止になっていたことが判明します。

弟のジェピルは裏情報から、ジェヒョクが務める会社がハリガネムシの被害が
出る直前から薬品の製造を中止し、市場からいち早く回収したことを突き止め
アメリカの製薬会社と合弁した後からの不審な株価の動きなどから製薬会社の
関与を疑い、捜査を進め、ジェヒョクは家族の最近の暴飲暴食ぶりから感染に
気付いて薬品を求めて奔走します。

製薬会社の問題に対する関与は?何故、昆虫にしか寄生しないハリガネムシが
人間に寄生するようになったのか、そしてジェヒョクは愛する妻子三人の家族
を無事に救うことが出来るのか、というパニック映画です。

実際に、二回ハリガネムシを見たことがあります。
一回は井戸の水の中で、もう一回はカマキリが、水たまりにお尻を浸けていて
ハリガネムシが出てくる丁度そのタイミングで見ました。
白くて細いうどんのような見た目で、しばらくうどんは気持ち悪かったです。

ハリガネムシに寄生された肉食昆虫は、ハリガネムシが産卵するために水中に
出ることを望むと脳が支配されて、水辺に向かい水の中に飛び込みます。
するとハリガネムシは肛門から外に出て、水中で繁殖行動をします。

肉食昆虫は栄養素を吸い取られているために、岸まで泳ぎ着く体力がなく水死
するか肉食魚の餌として食べられ、自然界のサイクルの中に組み込まれます。

このハリガネムシを突然変異させて、人間に感染が可能なようにした上で河川
に野放しにして感染者が増加したところで準備した駆虫薬を市場に出せば…。
という悪徳企業が大喜びしそうな陰謀がテーマのこの映画。



序盤の家庭内の揉め事とか、弟との関係が険悪な理由が説明不足とか、本編と
違った部分で少々残念な部分があって、途中で早送りしようかと思いましたが
なんとか我慢して最後まで観ました。(冒頭の15分ぐらいは短縮できそうでは
ありますが、あまりにも説明不足では困惑する人もいるかも知れませんね)

「エクストリームジョブ」「熱血司祭」のイ・ハニが良い役柄で出ています。


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