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スカイハイ The Man From Hongkong [シネマクラブ]

【1976年・香港/オーストラリア合作映画】
現在、映画・スカイハイで検索をかけるとディズニー作品のコメディ青春映画
のDVDがヒットしますが、私がここで書こうとしているのは45年前の1975年
に公開された香港/オーストラリア合作映画のスカイハイです。



実際の原題は「The Man From Hongkong」で直訳すると「香港から来た男」
ということになりますが、テーマ曲がスカイハイだったことで日本のタイトル
は「スカイハイ」になりました。

主演のジミー・ウォングが亡くなってしまったので、投稿します。
出演当時30歳半ばだった王羽(ワン・ユー=ジミー・ウォング)は、2016年
にタイを旅行中に脳出血で倒れたことで、2013年に「失魂」に出演して以来
映画出演からは遠ざかり、2019年に金馬奨生涯功労賞を受賞した後で、再び
脳出血を発症したため、開頭手術を受けて台北市内の病院で療養していました
が、2022年4月5日に79歳で亡くなりました。


プロレスラーのミル・マスカラスの日本での入場曲として選曲されたことから
ミル・マスカラスの歌だと思っている人や演奏している、JIGSAWはこの曲を
演奏するために集められたグループだとデマを書いている人もいましたが全く
の出鱈目です。(映画の内容とも直接はリンクしていない気はします)

超マイナーな映画(それでも1975年の興行収入ランキングではベスト50以内
に入っていました)なのでテレビで放映されることも滅多にないのでDVDを
買って見ていましたら、いろいろな発見をする映画ではあるわけです。
残念ながらU-NEXTでは観られませんが、DVDは1,100円と大廉売です。

「キルビル」などで知られるクエンティン・タランティーノ監督の評価が高く
日本ではカンフー映画の亜流扱いになっていますが、海外では一部のマニアの
間ではブルース・リーと同じく、ジミー・ウォングに対する評価はかなり高い
場合もあります。(ジャッキー・チェンとの共演もあります)

現在の香港映画ではワイヤーアクション主体の超人的な格闘シーンがメインの
見せ場になっているのに対して、なかなか決着のつかないリアルに近い感じの
格闘場面が主体になっているので、間延びした印象もないわけではありません
が、撮影技術の差や観客の視点の違いなどもあって、日本での公開時に面白い
映画だと思ったようにDVDでも飽きることなく観ることが出来ました。

ブルース・リーと共演するということで契約していたオーストラリア人俳優の
ジョージ・レーゼンビー(二代目ジェームズ・ボンド=但し一作のみ)を悪役
にして、世界的にブームになりつつあったハンググライダーを小道具に使って
ブルース・リーとの繋がりでサモ・ハン・キンポーを麻薬の運び屋として出演
させているレイモンド・チョウ(故人)のブルース・リー亡き後の香港映画界
での生き残りをかけた映画になっていますが、もしもブルース・リーが存命で
あったなら主役を演ずる企画だったのかも知れません。



映画を観て「スカイハイ」が好きになり演奏している JIGSAWのファンクラブ
はないのでしょうか?とレコード会社に問い合わせたら、ファンクラブの運営
をしてくれるなら公認しますと返信が来て、勢いでファンクラブを立ち上げた
ものの当時はインターネットどころか海外ミュージシャンの情報源がほとんど
何もない時代だったので会長1人のファンクラブでした。中学生でしたし。
メインメンバーの一人である、クライブ・スコットが亡くなり、バンドしては
現在は活動をしていません。



「マッドマックス」で暴走族のリーダー、トーカッター役を演じていたヒュー
・キース・バーンは、この映画では刑事の役を演じていました。
2020年12月2日に、73歳で亡くなっています。



自分自身が年齢を重ねると同時に世の中の人々も年を重ねていって、少しずつ
年上の人は異世界へと旅立って行ってしまいます。


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