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バック・トゥ・ザ・フューチャーが描いた未来 [シネマクラブ]

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、主役のマーティ・マクフライを
演じた、マイケル・J・フォックスが、アメリカ映画芸術科学アカデミーから
映画界への貢献とパーキンソン病支援への取組に対し、名誉賞の授与が決まり
11月19日に、ジーン・ハーショルト友愛賞の授賞式が行われます。



パーキンソン病の診断を受けてからも、常に前向きに闘病に取り組み、自分の
病気と向き合うだけでなく、映画出演で得られた私財を投じて「マイケル・J
・フォックス・パーキンソン病研究財団」を設立し、パーキンソン病の研究を
20年以上も支援しているのは、この病気の治療に関わる医師、患者、家族など
数百万人の未来を変える例を示したと高い評価を受けています。
パーキンソン病特有の症状が出ていても、俳優を続ける勇気も含めて、名誉と
言うよりも栄誉として表彰されるべき人だと思います。

マイケル・J・フォックスが主演した映画自体が、未来を明るく変えることの
出来る映画で、マーティとマイケルが重なり合って見えてしまいます。


デロリアンに乗って行きたい時代をセットすると、タイムマシンとなって過去
や未来に自在に行けてしまうというタイムトラベルを題材に映像化した映画が
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、30年後の未来として想定されたのは
7年前の2015年でした。(最初の公開から32年ということになります。)



映画の中で描かれていた未来予想図は大半がイマジネーションを超えるほどは
進化も発展もしていなくて、実際の生活面では1985年と大きく変わったことは
あまりなかったのは残念でしたが、小学生の頃の「学研の科学」みたいな雑誌
に書かれていた、50年後の未来には車は地上に浮かんで走るのでタイヤは不要
とか、東京とアメリカは半日で往復できるようになるとかの想像よりは地に足
が着いた感じの内容だったと思います。

ただ、ハード面に比べるとソフト面、特にインターネットの世界的規模の普及
はそれまでの価値観を根底から覆すほど革新的だったとは思います。

映画が公開された頃には、個人用にブロードバンドが普及するなんてことは夢
の世界のことで、ようやくピーガリガリなんて接続時に派手な雑音のする電話
回線を使って、通信費がバカ高いので必要なページだけを読み込んで、慌てて
接続を切ってキャッシュに残った内容を閲覧するのが一般的なサイトの利用法
で、ネットコミュニケーションの標準はメールで、ごくたまにチャットぐらい
は使うことはあっても常時接続なんてあり得ませんでした。

携帯電話もお金持ちの道楽用おもちゃか?というぐらい高額な通話料で、携帯
電話を持っていること自体がステイタスというか特別な存在でした。
通信費を節約するには現在の表現ならばSMS(ショートメッセージ)、当時は
Cメールなんて呼び方の短文メールで、まだポケットベルが健在でした。

パソコンを使用したデジタルな表現方法とかSNSの普及は30年前に未来を想像
した時には想定外だったことと思いますし、最新の動画が一日に数千本という
単位で世界の各地からリアルタイムで公開されるなんてことは、映画関係者で
あっても想像さえしていない時代だったでしょうから逆に言えばこのシリーズ
を作ったスタッフはとても良い仕事をしたということだと思います。

でもね、一番想像をしていなかったというか、想定外の大きな出来事は主役の
マイケル・J・フォックスがパーキンソン病という難病に罹患して俳優の仕事
をメインでこなせなくなってしまったことです。

現在はパーキンソン病の症状を抑える薬も進歩してきて、アメリカではテレビ
出演などもしていますが、もしも病気にならなかったら…と考えると、やはり
マイケル本人も周囲の人たちも残念な思いがあるだろうなという気がします。





出来ることなら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中で、もっと古い時代
や新しい時代を見せてもらいたかったなとも思います。
「スター・ウォーズ」のように9部作ぐらいでも良かったんじゃないかな。

個人的に一番好きなのは最初の作品で、Part2.Part3と続くわけですがPart4が
上映されたら最高の作品になったかも知れません。


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tomi_tomi

ワクワクさせられた名作だと思います。最後のto be continuedは映画のエンディングとしては最高でした!^^
by tomi_tomi (2022-06-29 17:25) 

青い森のヨッチン

バックトゥザフューチャーは散々TVでも無料放送されているのですが一度も観ていません。
断片的に有名なシーンか散々見ているのでもう見た気になっているのかも?
子供のころは近い将来石油の埋蔵量が枯渇してしまうと子供向けの雑誌でも散々書かれていたけど今のところまだ安心ですかね
ウルトラ警備隊の腕時計型の画面付き通信機はアップルウォッチに近いけどまだあそこまではいっていないですね
by 青い森のヨッチン (2022-06-29 18:59) 

suzuran

tomi_tomiさん:
コメントありがとうございます。

マイケルJフォックスが病気にならなければ、 to be continuedが
もっと続いたことでしょうね。
by suzuran (2022-06-29 22:51) 

suzuran

青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。

実のところ、映画館では一回も観ていません。
レンタルビデオで借りて見て、地上波テレビで見て、U-NEXTで見てと
いう感じで、回数だけは何回見たかわかりません。
YouTubeでも、特定のシーンだけが切り取られている映像も見ているので
映画館で一回見ただけの人よりは、かなり見ているように思います。

石油の埋蔵量は毎年増えていますね。
新たな掘削方法が開発されたり、シェールオイルが実用化されたりして
埋蔵量は増え続けるばかりですが、アラブ諸国を中心としたOPECが増産
を拒否して金儲けに走っていることも減らない理由の一つになりそうで
石油に依存しない世の中が現実化した時、アラブ諸国は世界から相手に
されなくなれば良いのにと思っています。

ウルトラ警備隊の腕時計はテレビ電話でしたからね。
でも、テレビ電話ってどんな時でも繋がるというのはちょっと困る場面
があると思うので、常時テレビ電話になるのは止めて欲しいものです。

by suzuran (2022-06-29 22:59) 

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