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節足動物・ムカデの仲間たち [地球環境・自然・宇宙]

ムカデの話を書きましたが、家の中でムカデを見るようになったのはここ数年
五年前にはムカデなんて見たことがなかったので、単純に環境が変わったのか
ムカデの行動範囲が広がったのか、雑木林の中で捕れるエサが少なくなったか
という感じなんですが、そう言えば、以前は夏休みになるとクワガタムシなど
の甲虫類を夜に捕りに来ていた親子連れを見ましたが、最近は全く見ないので
もしかしたら雑木林の中がきれいに整備されたことと関係あるのかもです。

myokouji.jpg

以前は下草も生えて、夜に虫捕りに行こうものなら樹上には大きなムカデとか
ヘビが木の上で動いていることも珍しくなくて、藪の中に入っていくと足元に
マムシがいることもあったぐらいでしたが、今は下草は駆られて、木も間引き
されて昼でも薄暗かった林の中は日が当たっているぐらいです。


重要文化財とか国宝とかがあるので、参拝客が増えたのもあって、境内が整備
されているので、逆に子供の頃のようなワイルドな場所ではなくなりました。

そんな関係もあるのかな、と思いながらも「舌切り雀」の意地悪婆さんが土産
に貰った葛籠のように中からヘビとかムカデやナメクジがうにょうにょと家に
出られても困るわけですが、現実的にはムカデもヤスデもゲジゲジも出ます。

ムカデほどの危険性はないですが、現れる頻度はもう少し高いです。
同じように足の数は多いので見た目は引きますが、もしかしたら都会でもあと
数年もしたら地球温暖化の影響でコンクリートの隙間ではなく、下水道から上
に登ってきて排水溝から現れるかも知れないので簡単な見分け方を書きます。
脚の多いヘンな奴を見かけたら参考にして下さい。

まず、海岸の防波堤をモゾモゾ歩き回っているフナムシ(古生代の三葉虫にも
ちょっと似てませんか?)に似た感じで、グレーの姿態で足だけでなく無数に
全身に毛が生えているのがゲジゲジ。

gejigeji.jpg

咬まれると痛いという話も聞いたことはありますが、実際に咬まれたという話
は私の知る限りでは聞いたことがありません、というか絶対に触ってみようと
思わないですから、わざわざ触って噛まれる人はいないはずです。

こいつは年に一回ぐらい、お風呂の排水溝から現れます。
シャンプーをかけてやると動きが鈍るので、止めを刺さずに流します。
もしかしたら界面活性剤で窒息して死ぬのかな?と思いましたが、ゲジゲジに
肺ってあるんでしょうかね?

次にムカデのように細長い体ですが、ムカデのように鎧状で硬質な頑丈そうな
節が連結しているのではなく、体表がなんとなく脂っぽく見えるのがヤスデ。
そんなに大きなヤツは見たことがありませんが、不慣れな人が見たら脚が多い
のでムカデと思うかも知れません。

yasude.jpg

黒っぽい体色で動きも遅く地味めなので、黒褐色の体に赤い頭のいかも危険な
外観のムカデとは容易に区別が付きます。

落ち葉の湿った雑木林の中で、落ち葉をかき分けて歩くと普通にいます。
但し、ムカデが昼寝をしていることもあるので、あまり落ち葉を裏返すことは
しない方が良いと思います。

こちらも噛まれたという話は聞いたことが無いので、これまたお風呂の排水溝
を登ってくることがありますが、そのままお湯をかけて流します。

ゲジゲジのように動きが速くないので、シャンプーで動きを止める必要もない
ない簡単な相手ですが、山間部で大量発生して線路の上を移動する際には列車
に轢き潰されて、油状の体液が線路上に広がってしまうと、線路と車輪が鉄で
出来ているために列車がスリップして立ち往生することもあります。

昔の話ではなく去年もどこかのニュース記事で、ヤスデが列車を止めたという
記事を読んだ記憶があります。

そして最後に咬まれると危険なムカデですが、足の数が多い割りに動きは俊敏
簡単に捕まえるようなことは出来ないので、お勧めの駆除方法は瞬間凍結する
ムカデ専用の殺虫剤を使うということが書かれていますが、滅多に出ない相手
に対して専用の殺虫剤はあまり用意していないと思います。

理想的には、ムカデキンチョールとかのピレスロイド系殺虫剤を常備するのが
良いと思いますので、一度でもムカデを見たことがあるなら一家に一本置いて
置く方が良いとは思います。

頭が赤くて獰猛そうな姿形をしているので、なかなか対決するのは怖いですが
赤い部分(尻尾を頭に見せるように両方赤いので進行方向を確認しましょう)
の頭を狙って瓶の底や殺虫剤の缶の底で何度も叩いて潰すのが確実です。

mukade_danger.jpg

体節が切れても死なずに向かってくるので、頭を潰すまでは安心しないように
頭がちぎれて潰れるまで徹底的に叩き潰して下さい。
死んだ頭でも毒爪が刺さると危険なのでティッシュで包んで捨てましょう。

もしも噛まれると強い毒を持っているので相当に痛いですし腫れます。
お釈迦様が可愛がっていたのに噛んで、お釈迦様を死なせてしまったので罰が
当たって無数の足を持つ姿に変えられたという話があるぐらいなので、昔から
毒が強いのは知られていたようで、サソリの毒と大差ないという説もあるので
もしも見かけたら噛まれないように充分に気を付けて下さい。


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