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山手線がワンマン運転へ [飛行機・鉄道・自動車]

JR東日本の発表で、山手線、京浜東北線、南武線、横浜線、常磐線各駅停車
などの路線を対象に2025年から2030年頃までを目処に、ワンマン運転を開始
することになるようです。


水戸線は今年からワンマンになったようです。

地方ローカル路線では一般にレールバスと呼ばれている1両の列車の場合には
車掌のいないワンマン運転が普通ですが、首都圏の電車は大体15両ほどの長さ
があるので、運転士が全車両のドア周辺の安全確認をするというのは、かなり
ハードルが高いような気がしますが、どうなんでしょうね。


新幹線の場合は16両で車掌は3名乗務しています。
高速の特急電車と日常の交通手段になっている在来線とは違うかも知れません
が、逆に見たら新幹線は「こだま」であっても最短で15分ぐらいの運転時間に
なりますが、山手線の場合だと最短だと1分ぐらいなわけで、乗降客も多い上
車内で体調を崩すとか、痴漢のトラブルなども日常茶飯事の電車の運行を一人
で全て面倒見られるか?と考えた場合、相当難しいはずです。

単純に少し考えただけでも人身事故が発生した場合、運転士が全て一人で対応
するということは出来るのでしょうか?安全運転に集中するためには乗客関連
のサービス業務は車掌に対応してもらい、運転士は定時運行に専念する環境が
あった方が乗客は安心できるのではないでしょうか。

前述した痴漢の問題でも、一般常識を持った人が100%であれは特に心配不要
だと思いますが、車掌がいないからSOSボタンを押しても助ける人がいないと
いうことを逆手に取るような無頼漢が現れた場合、電車の中は痴漢し放題的な
状況になるわけで、さらにエスカレートして電車内で暴漢が暴れたりした場合
乗客の安全は誰が守ってくれるのでしょうか。

走行中の電車内に警備員は何人いるのでしょうか?何年か前に起きた電車内の
トイレや乗客のいないグリーン車で女性が強姦されるという事件が再び起きる
なんてことは絶体にあってはならないことですが、車掌がいない電車の中では
乗客は無防備状態なんですから、少なくとも乗客になにかが起きることは無い
と言い切れるだけの防犯設備、通報システムが整備されるまではワンマン運転
はするべきではないと思います。

JR東日本の想定では2028年から2031年までには、添乗員付き自動運転の実用
を目標にしているようですが、それこそ線路内に人が立ち入るだけでなく電車
に飛び込む人をゼロにしない限りは自動運転は無理でしょう。



いくら人件費の節約をしても、安全性が低下したら、公共交通機関である鉄道
会社としては使命を放棄しているわけで、JR西日本の宝塚線で起きた大事故が
今度はJR東日本で再現されるかもしれないんじゃないかと危惧しています。


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