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受難…女性にとっての女性器 [シネマクラブ]

2013年に公開された映画で「受難」という作品があります。
その作品で主演した岩佐真悠子が介護の仕事に携わりたいということで芸能界
を引退することを発表しました。

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2003年に、16歳でミスマガジンに選出されて芸能界デビュー。
17年間芸能界で仕事をしてきたというのは、それなりに評価されていたわけで
初主演映画が「受難」で、オールヌードも披露したということで、それなりに
いろいろな決意が必要だったのではないかと思いますが、芸能界を引退すると
いうのもまた、相当の決意が必要だったことと思います。

これからさらに必要とされる介護という仕事に自ら関わろうと考えるのは凄い
ことだと思いますので、頑張っていただきたいです。


ということで、映画「受難」の話です。
天涯孤独で修道院で育った女性が、ある日ふとしたことから自分自身の女性器
に人面瘡があることを見つけて、人面瘡と時折会話を交わしながら生きて行く
というストーリー(原作は姫野カオルコの小説)になっていて、ホラーなのか
女性の心理描写を描く作品なのか、コメディーなのか判断に迷うところですが
カテゴリー的にはコメディ-みたいです。



修道院育ちの処女のフランチェス子(名前からして、そんな名前はねーよ)と
いう感じはしますが、フィクションですから。
フランチェス子は自分の女性器に出来た人面瘡に古賀さんという名前を付けて
共存する道を選ぶわけですが、この人面瘡が毒舌吐きまくりで…という映画で
真面目に観たら最後まで見るのがバカらしくなるかも知れません。



でも、幼少期はともかくとして、少女から大人の女性に成長して行く過程の中
で初めて自分の女性器を見た女性の多くは、人面瘡とまではいかなくても衝撃
を受けているは間違いないような感じです。

男は生まれた時から外性器として見えていて、成長に合わせて皮が剥けるとか
剥けないとか(いわゆる包茎という話なんですが、日本人の場合はほぼ80%は
仮性包茎=手で剥けば亀頭が露出するタイプですから、金の亡者の整形外科医
に騙されて高額な手術はしなくても良いです)なんて悩みを持つ人もいる、と
聞きますが、複雑な形状の女性器を始めてみる女性本人のような衝撃はないと
断言します。ゼロではないかもね。

それはまあ失礼ながら男にとっても同様で、現在の若者のことは知りませんが
わかりませんが、私自身は19歳までは大人の女性(陰毛が生え揃っている)の
女性器は見たことが無くて、小学校の低学年の頃に公園で水浴びをしていた時
に、同級生ぐらいの女の子の正面からの〇〇〇を見たぐらいが、女性器を見た
唯一の経験でした。(今ではそんな風景は無いですね、変態が多いので)

子どもの頃に、親戚の叔母さんとか母親と一緒にお風呂に入っても、わざわざ
女性器を見るようなことはありませんでしたし、陰毛の生えた恥丘ぐらいまで
は見ることがあっても、股間を広げた〇〇〇の内側まで覗きこむようなことは
子供はしませんから、そういう環境になって初めて見ました。

まだまだ無修正ビデオが裏ビデオと呼ばれて、ダビングを繰り返して色合いも
おかしいような映像が一本3,000円の時代でしたが、悪友から無料で複製して
もらった裏ビデオを見た時、全体が黄色いような画面に映し出された女性器を
見て「内臓のようだ」と思ったのが最初の感覚でした。

女性自身の場合は自分の女性器は鏡を使わない限りは見えないので、思春期に
自分の女性器を初めて見て醜悪だとか気持ち悪いと思った人も少なくはないと
性教育の専門家とか、産婦人科医は言いますから、その衝撃を人面瘡だと表現
しているのだとしたら「受難」は少女から大人への成長を描いているのかなと
思ったりします。(原作者も監督も女性なので感性は通じるのかも)

気持ち悪いとか、醜悪なものに感じた存在が、性的な関係(それは異性である
とは限らないと思います)によって、自分自身にも相手にも快感を与える存在
に変わるのが大人への成長の一つだと伝えようとしているのが、実はこの映画
の主題なのかも知れません。


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