女性の若さを保つトマト [限定・季節の食材]
は日本での栽培方法のような一年草ではなく元々は多年草で、暑い気候よりも
涼しい気候を好む植物です。
原産地がアンデス高原とされていることからも、本来は冷涼な気候でこそ最も
美味しい実を付けるということになるとされていますから、あえて暑い時以外
に出荷される品種も出てきているようです。
生活習慣病に深く関わると言われている細胞の酸化を防ぐリコピンを多く含む
野菜なので、たくさん摂りたい食品の一つであることは間違いありません。
原産地と品種など:
元々はインカ、アステカ文明の栄えた、現在のペルー、エクアドル、ボリビア
などの中央アンデス地帯が原産地で、この地方に入植したスペイン人によって
16世紀頃にヨーロッパに伝播されたとされたと伝えられています。
この地域を起源とする食材は他にもジャガイモ、カボチャ、トウガラシ、マカ
チョコレート(カカオ)などがあり、古代の先端文明の住民は豊かな食品群に
恵まれていたようですね。
ヨーロッパに移植されてからしばらくは、主に観賞用として栽培されましたが
19世紀になりイタリア、スペイン、イギリスなどで食用として改良された後で
アメリカに伝わり、それぞれの国の好みや栽培地の気候に合わせた交配が進み
地域や食性に合わせた多くの品種が生み出されたわけです。
日本には江戸時代に伝わったようですが、明治時代までは派手な色もあり一部
で観賞用としてのみ栽培されていましたが、大正時代になってからは外国人の
利用方法を見て、食材として認識され食べられるようになりました。
現在では日本独自の改良品種が主力となり、フルーツトマトと呼ばれる甘味が
強い品種やリコピンの配合割合が高い健康を意識した品種などがカゴメなどの
メーカーも参入して開発競争が続いています。
美味しいトマトの選び方:
枝付き(トマトの頭の部分の緑のヘタの部分)が枯れているものは、収獲後の
時間が経っていますので鮮度が落ちていて、表面に傷の目立つものや割れ目や
裂け目のあるものは熟しすぎていて美味しくないものが多いです。
外見上は、いかにもトマト型(円形)のものが美味しく、全体が四角に見える
角張ったものはゼリー状の部分が少なく空洞になっていて不味いです。
もうすでに買ってしまった場合の見分け方は水の中に入れて沈むものは糖度が
6以上ありますから生食でも美味しく感じますが、水に浮くぐらい軽いものは
一般的に糖度が低いので加熱調理して食べるようにすると美味しいです。
尚、夏場は過熟を防止するために、完熟(糖度6以上)になる前に収獲をする
傾向がありますから、もっとも美味しい最盛期と思われている夏場のトマトは
意外に甘みの少ないものが多いのですが、気温が暑い時期には酸味が強い食材
(ビタミンCが多いもの)の方が美味しく感じるように出来ているので、丁度
バランスが取れているという見方も出来ます。
抗酸化作用とビタミンCで、色素沈着を防止する食材ですから特に女性の美容
と健康のために夏場には欠かせない食品がトマトだと言えます。
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