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名門F1チーム・ロータス [モータースポーツ]

昭和の時代からF1に興味を持っていた人なら大概の人は知っている話ですが
F1の名門「ロータス」というF1チームがありました。

故コーリン・チャップマンが創設、ヨッヘン・リントがワールドチャンピオン
を獲得後、エマーソン・フィッティパルディとマリオ・アンドレッティの二人
がワールド・チャンピオンになっています。



名門「ロータス」の名称を受け継いで、2010年には「チーム・ロータス」
と「グループ・ロータス」がF1に参戦して商標権の揉め事を起こしたりして
レース以外の場所で争いがありましたが、結局は「ロータス」の名称の使用は
どこにも引き継がれず、ルノーとケータハムの二つに分割されました。


ケータハムは資金不足で、ロータスはルノーに買い戻されて、ロータスチーム
は名称は無くなりましたが、過去のロータスの実績はレジェンドレベルなので
英国でのブランド価値は高く、そんなロータスの旧車の展示がありました。

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池沢さとしのヒット作品「サーキットの狼」で、主人公が乗っていたロータス
ヨーロッパがスーパーカーブームの火付け役でした。



ロータスヨーロッパ自体はパワー的には1600ccなので、市販車レベルで
比較したらランボルギーニやフェラーリの相手ではないわけですが、漫画的に
弱い奴が強い奴を倒すというのはウケるわけで、人気はありましたね。
ただ、漫画でありながら絵が下手というのは残念だったと今でも思います。
それはともかくとして…。

007シリーズのボンドカーとして採用されていたことからも、英国の自動車
メーカーの中で一目置かれる存在であったことは確かだと思います。

F1ではヨッヘン・リント(シーズン途中で事故死したため、チャンピオンに
なったのは没後のことでした)、エマーソン・フィッティパルディ、マリオ・
アンドレッティの三人がワールドチャンピオンになっています。

オーナーのコーリン・チャップマンの発案によるグランド・エフェクトカーの
採用で当時最速マシンだったロータス78/79の頃がピークでしたが、この
ロータス78に乗っていた、ロニー・ピーターソンがモンツァで事故死(正確
には医療過誤という見方もありますが)していることから個人的には悪い印象
の残っている車です。(JPSカラーがカッコ良かったことは認めます)



グランドエフェクトカーの理論は日本でも取り入れられ、富士スピードウェイ
で開催されていたGCレースでも採用されましたが、ウイングカーと呼ばれた
ように翼のような形状でダウンフォースを得ていたために、トラブルによって
後ろを向いた時には空中に舞い上がる特性があったため日本の若手ドライバー
の高橋徹が亡くなり、日本では禁止になりました。



F1もウィングカーの時代は終わり、コーリン・チャップマンの急逝によって
ロータスは低迷期に入りましたが、ホンダエンジンを搭載しアイルトン・セナ
と契約していたことで、復活しかけましたがシャシーの違いでウィリアムズに
勝てず、セナがマクラーレンに移籍をして、ホンダのエンジンを失ったことで
勝てないチームとなったロータスは最終的に消滅したわけですね。

セナと中島悟の時代はJPSからキャメルにスポンサーが変わり、車体も以前
の黒と金から黄色に変わったため中島が乗るから黄色になったという差別的な
発言もされたりしていたので、この頃からロータスは終わりに向かって一直線
という感じだったような気もします。



そんなわけで、展示されたのはJPS時代のカッコいいカラーリングの車体が
並べられたみたいですが、たばこメーカーがスポンサーとして前面に出ること
が出来なくなってからのカラーリングは地味になったのは確かな気がします。

JPS、キャメル、ジタン、フィリップモリス、JT(マイルドセブン)など
多くのたばこメーカーがカラーリングに影響することが強かったので、現在は
そういう意味では変わっていますね。

JPSロータスの実車は日本で展示しても、そこそこの人は集まるような気が
しないでもありません。


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