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解雇された映画監督たち [シネマクラブ]

映画配給会社(20世紀FOX)の宣伝担当者が、こんなにヒットするなんて
全く想像していなかったと本音が出てしまった「ボヘミアン・ラプソディ」は
アカデミー賞にノミネートされたことにより現在も続映中で11月の公開から
三か月以上が経っていますが、今でも興行ランキングの6位にいます。



ゴールデングローブ賞の主演男優賞を獲得し、アカデミー賞では作品賞候補に
なっている作品ですが、ここにきて監督のブライアン・シンガーが、男性4人
から性的暴行を受けたと告発される事態となり、アカデミー賞の受賞には問題
が発生したと報じられたりしていますね。


監督賞としてはノミネートされていない上に、ブライアン・シンガー監督自体
撮影を無断で欠席するという「職業倫理に反する行動」を理由に撮影の途中で
解雇されているので、映画の最終的な責任者ではなく、解雇後の撮影と全体の
仕上げはデウスター・フレッチャー監督になっています。

そんなわけで、アカデミー賞の投票にはあまり影響はないんじゃないかな?と
個人的には思いますし、監督が途中で交代したにもかかわらず、作品としては
一貫性のある内容になっているので作品賞と編集賞にノミネートされたのでは
というように見ています。

ブライアン・シンガー監督はゲイに対する偏見から陥れられたと主張している
わけですが被害者として証言している人が4人もいるというのは単純な言い訳
で解決する話だとは思えないので監督の問題はまだ紆余曲折がありそうです。
但し、復権は難しいと思いますね。



もう一人、去年解雇された監督ですが「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」
の監督と脚本のジェームズ・ガンの解雇取り消しを求め、復帰嘆願をする署名
がありましたが、こちらはあっさりと却下されてしまいましたが、ディズニー
以外の製作会社は過去のジョークに対する倫理性までは問わないという方針で
「スーサイド・スクワッド2」の監督をするようです。



小児性愛とレイプに絡んだジョークということで、ディズニーでは大きな問題
として「ガーディアン・オブ・ギャラクシー3」の監督を解雇になりましたが
第一作の契約前の出来事なので、大ヒットシリーズの脚本も書いている監督に
続投して欲しいという本音はマーベルではあったみたいですが、親会社は世界
でもっとも潔癖性を求めるディズニーだけに反論は出来ないみたいです。

ブライアン・シンガー監督は、自分自身が性的暴行の実行犯であるのに対して
ジェームズ・ガン監督は茶化してジョークにしただけということで、刑法犯と
倫理規定違反の違いですからね、そりゃジェームズ・ガン監督が解雇されれば
喜んで自社に引き入れたい会社はいくらでもあるでしょう。

そんなわけで、ここ半年ほどの間に解雇された二人の映画監督の今後の見通し
について推測も含めてまとめてみました。

ジェームズ・ガン監督の解雇については契約前のことなので、正当な契約解除
の理由にならないみたいで、手切れ金として700万ドルから1000万ドル
が支払われて一件落着みたいな話になっているみたいですね。

7億円から10億円が何もしなくても貰えるなら仕方ないな、みたいなノリで
解雇を受け入れ、また同額以上の金額で別の会社から監督として引く手あまた
の中で、「スーサイド・スクワッド2」の監督として迎えられたみたいなので
ジェームズ・ガン監督は全く凹んでいないかも知れません。


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