ダイエット食品・ガルシニア [限定・季節の食材]
配合というものがあります。
これは、高価なダイエット専用食品だけでなく、ガム、グミ、キャンディ
といった、お菓子類から清涼飲料水まで多くの商品に使われていますので
多くの方がご存知かと思いますが、ではガルシニアとは、そもそも何物?
という話になると知っている人は少ないのではないでしょうか。
ガルシニアというのは、インドやタイなど南アジアに自生する植物のこと
で、正式名を「ガルシニアカンボジア」といいカボチャのような形をした
直径15-18センチぐらいの果実をつける植物のことです。
原産地では、この植物の果実の酸味が好まれて、タマリンドと同じような
感覚で扱われ料理や魚の保存目的に使われていました。
最近になってアメリカの研究者によって、この果実の中に含まれている、
ヒドロキシクエン酸(HCA)と呼ばれる成分が、糖質を脂肪に変えることを
阻害し直接グリコーゲンに変えるという効果があることを発見しました。
このような作用により、過剰に摂取した糖質も脂肪として蓄積することが
なくなり、さらにグリコーゲンが大量に出来ることで、脳が常に満腹感を
感じるという状態になるため、食べたものが脂肪にならないということと
食べたくなくなるという二つの効果が現われ肥満を防ぐことが出来ます。
このような効果が知られてからは、色々な食品にガルシニアが使われて、
小さなブームのようになっているわけです。
確かに天然由来の成分ですから、健康面での不安もなくダイエットがほぼ
確実に可能であるというのは大きな魅力だったようです。
ところが、その後の新たな研究結果によるとガルシニアの大量摂取は精巣
の収縮をもたらすようです。(股間のタマタマが縮むわけです。)
まだまだ、実験動物のレベルの結果とはいえ、人体レベルでも大差ないと
考えられているようですから、ガルシニアダイエットに真剣に取り組んで
成功した男性は、それと同時に生殖能力を失うという可能性がありえると
いうことになるわけで、それはなかなか悩ましいことでしょう。
少子化が止まらないとか、不妊治療をするカップルの数が過去最高だとか
そんな話がほぼ毎日話題に上り、不妊(避妊をしていないのに一年以上)
の原因の半分(正確には過半数)が、男性に原因があるとされていますが
その男性は実はガルシニアでダイエット実行中だということも実際にある
ことなのかも知れません。
天然成分信仰によって、天然由来と書くだけで、確実に販売量が伸びると
言われていますが、天然成分であっても過剰に摂取すれば当然いろいろな
弊害が出てくるという一つの実例でもあると思います。
お菓子や清涼飲料水などに、ダイエット効果があると書いてある場合には
成分表示をよく読む事が必要だと思いますし、ガルシニアエキス配合と、
表示されているものは、男性は少し控えた方が良いかも知れませんね。
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