エイジアのその後 [音楽]
ELPのカール・パーマー(Dr)、元イエスのスティーブ・ハウ(g)
ジェフ・ダウンズ(Key)で結成されたエイジア。

元々、ブログレッシブロックというカテゴリーに入っていた難解で哲学的
と言うか抽象的な歌詞と、クラシック音楽にインスパイアされている感覚
で尚且つ精神世界とか宇宙とか壮大で幻想的な音楽を電子楽器を駆使して
高い演奏力で作品化していたグループにいた人たちですから、技術的には
問題ないのは当然で、後は作品次第という形でデビューをしました。
インストルメンタル中心の曲でデビューして、スティーブ・ペリーという
天才的なソングライターでボーカリストを迎えて大成功したジャーニーの
流れを感じるデビューアルバム「時へのロマン」は大ヒットして、一気に
スーパーグループ(デビュー前からメンバーはスーパーグループと認識を
されていましたが、アルバムのセールス数によって名実ともにスーパーと
呼ばれるグループになりました)
リードボーカリストで作詞・作曲の中心人物だったジョン・ウェットンと
合わなかったスティーブ・ハウが、交互に脱退と復帰を繰り返したりして
実力者(職人と言い換えた方が良いかも知れません)であるが故の自分が
一番というプライドと頑固さのために、オリジナルメンバーによる活動は
1981年の結成から2017年の活動休止までの間の36年間の間にも
そんなになかったような気がします。
ずっと、メンバーチェンジを毎年のように繰り返して、途中で休止期間は
あったものの存続して活動を続けていましたが、中心人物であったジョン
・ウェットンが悪性腫瘍に蝕まれ、手術によって除去が成功したという話
はありましたが、結局は完治するということなく亡くなってしまい、その
後を誰かが引き継いだという話も聞いていないので、解散という公式発表
はしていませんが、開店休業中みたいな感じになっています。
エイジアとしての初ライブを行う直前にジョン・ウェットンが脱退(解雇
という話もあります)してしまいましたが、その時のライブ会場は日本の
武道館に設定されていたのですが、世界同時生配信という大きなイベント
になっていたため中止にするわけにもいかず、急遽代役として選抜された
のがベースが弾けて、歌も歌えるグレッグ・レイク(カール・パーマーの
元バンド仲間=ELP在籍)でしたが、ジョン・ウェットンが亡くなった
去年よりも、もっと前に亡くなっているので代役は出来ません。
2006年にオリジナルメンバーに戻り、2012年にスティーブ・ハウ
が再び脱退して若いサム・クールソンが加入しましたが、若さはあっても
グループを引っ張るだけの実績とソングライターとしての実力が未知数な
だけに、現在もイエスのメンバーとして活動しているジェフ・ダウンズや
ベテランのカール・パーマーを統率することは難しいでしょうね。
スーパーグループと言われていましたが屋台骨が崩落してしまうと腕利き
のメンバーが在籍していたとしても、簡単に活動は止まってしまうんだと
いうことがリアルタイムで理解できる出来事でした。
エイジアが再活動することは多分ないような気がします。
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