月刊誌「新潮４５」が休刊

新潮社が発行する月刊誌「新潮４５」が、ＬＧＢＴ（レズビアン、ゲイ、
バイセクシャル、トランスジェンダー）について、事実誤認に基づき言葉
の暴力以上に差別的な考え方を自民党所属議員の杉田水脈が書き散らした
文章を掲載して批判を受けるということになったのが「新潮４５」８月号
でのことでした。



多くの読者やＬＧＢＴ支援団体、人権団体、出版社、作家などの文筆業の
人々から数多くの批判が寄せられ、問題化しましたが文書を書いた本人の
杉田水脈は意味不明の反論とも言えない言い訳をツイッターで書いたのみ
で、所属する自民党の二階俊博や安倍晋三は「若いから仕方がない」など
とバカげた理由で擁護をする始末で、自民党議員の劣化ぶりを広く世界に
知らしめたという点だけは杉田水脈の意図するところではなかったものの
良かった点かも知れません。

ここで新潮社も反省して、杉田水脈の謝罪文を載せるなり自主回収をして
裁断するなどの処置をすれば事件は収束したかもしれませんが、わざわざ
自称保守とはいうものの単に世間の常識と違うことを書けば一般市民とは
一線を画したとして評価されると考えた小川榮太郎という変態文芸評論家
などが支離滅裂の反論を書いて、その内容をチェックすることなく掲載し
そんなにおかしいか「杉田水脈」論文なんて特集を組んだものだから完全
に一般常識を持つ人からの反感を買い、新潮社の内部から批判の声が出る
という事態に発展し、社長が談話を公表した上で、「新潮４５」の休刊が
発表されることになりました。



犯罪者レベルの文章を書いた小川榮太郎は、作者の了解も得ないで云々と
いまだに新潮社の対応について不満があるようですが、自民党ネトサポの
ネトウヨ並みか、それ以上に犯罪性の高い文章を書いておきながら普通の
感性を持つ人のことを教養がないとか、冗談も通じないとか罵倒する姿勢
を見せているのがあまりにも低レベルで、さすが安倍晋三のサポーターは
ロクでもない人間だなと再確認しました。

女性に睡眠導入剤を飲ませて強姦した山口敬之（安倍晋三を誉め称える本
を書いたＴＢＳの元記者）や、ネトウヨ思考で産経新聞を自民党広報誌に
している阿比留瑠偉などと一緒に酒を飲んでいる写真も拡散しているので
見たことがある人も多いかと思います。



出版社の社長が「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が
見受けられた」と言うぐらいですからね、小川榮太郎の書いた文章は普通
の人からすれば常軌を逸しているレベルです。

同性愛を「全くの性的嗜好ではないか」と個人的主観で決めつけていると
いう時点で、この人の文章には冷静な視点など全くなく、ＬＧＢＴの権利
を擁護するなら「痴漢」が「触る権利を社会は保障すべきでないのか」と
問題のすり替え以前に、自分の願望を前面に出している性犯罪者の主張を
展開しているもので、自ら変態だと書いた上で、文句があるならかかって
来いみたいな文章を書いておきながら、批判されたら古典が云々とか意味
不明なことを書いて理解できない人間の知的レベルが低い、という居直り
ですからね、根本的に文章を書くことを商売にしてはダメな人です。

変態が痴漢の権利を主張してそれが容認されないと、冗談も通じない人間
が自分のような古典に造詣の深い評論家に逆らうなみたいな話ですからね
新潮社だけでなく日本の出版界から排除するべき人間だと思います。
これは言論弾圧とかの話ではなく犯罪者を排除するという視点です。

それはともかく、発行部数の低迷により「企画の厳密な吟味や十分な原稿
チェックがおろそかになっていたことは否めない」として、休刊の理由は
あくまでも部数減によるものだという発表は納得性に欠けます。

社長が非常識な原稿を載せてしまったことを認めているのですから、偏見
認識不足、ネトウヨ的発想に満ち溢れた「新潮４５」は休刊ではなく廃刊
して、書店に並べている分についても回収して、小川榮太郎の自宅にでも
送りつけてやるのが適切な処理だと思いますよ。

どんな立場であってもマイノリティを異物として排除することを推奨する
ような評論家に仕事など与えてはいけません。
１００人いれば１００通りの個性があり、その個性が自分と合わないから
その人の個人的志向を趣味だと決めつけるというのは人としてあまりにも
器が小さすぎますので、そういう器の人に評論などさせないで下さい。

「新潮４５」が廃刊になっても痛くも痒くもありませんので、サックリと
廃刊にして、痴漢の権利を主張するような評論家は斬り捨てて、まともな
主張（極右の主張ではなく政治的立場を超えた建設的な意見）を掲載する
月刊誌を創刊してもらいたいものです。

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