マクラーレン・またトラブル [モータースポーツ]
マクラーレンの新車MCL33が先週に続いてトラブルが発生し、午前中
は7周だけでテストを終了しています。
先週はフェルナンド・アロンソが走行中にリアホイールのナットが外れて
タイヤが外れるというF1のテストとは思えない低いレベルのトラブルが
発生し、マクラーレン側は重大なトラブルではないと説明しましたが高速
で走行するF1のタイヤが人に当たれば大惨事ですし、この時は他車との
接触などはありませんでしたが、実際のレース中に衝突などすれば命にも
関わるトラブルですから決して軽微なトラブルだとは思えません。
新車の構造的な問題ではない、という意味での重大なトラブルではないと
いう発言だったとしたなら、別の見方をすればホイールの脱着を担当する
メカニックの技能に問題があるわけで、全チームで最もピット作業が遅い
と評判?のマクラーレンのメカニックは、やはり技能が低いということに
なるんじゃないのかな。
前回のテストでは翌日にもエキゾースト内のボルトが故障して熱を逃がす
機能が働かなくなり、焦げたエンジンカバーで走行するというトラブルが
発生し、結局、昨年さんざんこき下ろしたホンダエンジンの時と大差ない
周回数しか走れませんでした。
300円のボルトが壊れただけでたいしたことはないとか言っていますが
エンジンが過熱によってオーバーヒートしたら走れませんからね、結局は
どこかで指摘されていたようにエアの取り込み口が小さ過ぎてエンジンを
冷却するだけの空気が取り込めないという設計ミスなんじゃないのかな。
ストフェル・バンドーンはホンダと決別して今季はマクラーレンに弱点は
ないなんて言っていますが、自分たちの車体そのものが実は最大の弱点に
なっているんじゃないの?という感じです。
そして今週の二回目のテスト、ピットからスタートしようとしてストップ
ガレージに戻して調整し、4週走ってストレートでストップして赤旗。
他のチームにご迷惑をおかけする失態となりましたが、その原因がパワー
がシャットダウンしてデータが失われたという意味不明の説明。
結局、電気系のトラブルということでバッテリーの配線に問題があるのか
ルノーエンジンに問題があるのかということになりますが、同じルノーの
エンジンを搭載しているルノーワークスは48周、レッドブルは85周を
トラブルなく走っていますからね、普通に考えたら悪いのは車体です。
さらに一回目でエンジンカバーを焦がしたエンジンの冷却が出来ない問題
ですが、今回も同じような問題を抱えているようで午後からのテスト走行
の際に三度目の故障でコースから撤収しました。
素人目に見てもエンジンを冷却するだけの空気を取り入れられそうにない
吸気口、昨年のホンダエンジンはターボユニットが一体型だったのに対し
ルノーエンジンは別ユニットなのにホンダエンジンのスペースに無理やり
押し込んだようなエンジンカバーでは満足に冷却は出来ないでしょう。
今の時期にオーバーヒートしているエンジンが真夏になってどうなるか?
これまた素人でも想像がつきますが、マクラーレンのエンジニアって実は
全チームの中で最低レベルなんじゃないでしょうか。
バッテリー系の問題、冷却系の問題、技能レベルの低いメカニックの問題
これだけの問題が続々と出てきているマクラーレン。
今年はワークス体制ではないので、ルノー、レッドブルとの比較もされる
ということは当然理解していますよね。
去年は比較対象がなかったので全てホンダのパワーユニットが悪いんだと
言い続けていましたが、真の原因はマクラーレンの車体がダメだったんだ
と責められそうな雰囲気になりつつあります。
フェルナンド・アロンソもストフェル・バンドーンもトラブルの真の原因
を指摘できない単なる速いだけのドライバーで、開発を支援できるだけの
能力はなかったことが露呈し始めたわけですな。
「僕たちのエンジンはもう“実験用”ではない」なんて言って、ホンダに
皮肉を言っているつもりのフェルナンド・アロンソですが、例えエンジン
がまともでも車が悪ければ走れないんだよ、ということは理解できないと
いうことなんでしょうかね?今年のマクラーレンは去年よりも悪い出来で
走行中に火を噴きそうな雰囲気があります。
マクラーレンと手を切ったホンダは良い判断をしたと思います。
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