ジョージ・Ａ・ロメロ監督が死去

子供の頃から本が好きで、毎週土曜日は図書館通いをしていたわけですが
家と比べて膨大な蔵書がある図書館の本の中でも、世界の不思議とか未知
の怪奇現象とか、そんなジャンルの本に一時期ハマったことがありまして
心霊現象とか黒魔術とか、夢に出て来て怖かった覚えがあります。

カリブの島国ハイチにはブードゥー教という土俗宗教があり、死んだ人を
蘇らせることが出来るなんて話を読んでは、想像力を膨らませていたのが
小学生の頃で、ゾンビという存在は意外に前から知っていました。

そのゾンビを映像化して、ゾンビに咬まれるとゾンビが感染していくとか
ゾンビを殺す（元々、死んでますけど）には頭を撃たなければならないと
いったお約束事のフォーマットを作ったジョージ・Ａ・ロメロ監督が死去
したことが伝えられています。

ジョージ・Ａ・ロメロ監督によって最初に作られたゾンビ映画「ナイト・
オブ・ザ・リビング・デッド」は１９６８年製作で、私が５歳の時なので
さすがに観たことはありませんが「サスペリア」のダリオ・アルジェント
と一緒に共同監督で製作された「ゾンビ」は観ました。



ゴブリンのサウンドトラック盤も買うぐらいに好き（ちょっと意味合いは
違いますが）な映画で、ビデオでも何度も見ましたが、やはりゾンビ映画
のフォーマットに忠実に作られていて、宇宙線によって蘇ったはずの死体
なのに、その死体に咬まれて死ぬとゾンビになって復活するという辺りや
フラフラと彷徨う死体が狩りの標的として頭を狙われるシュールなシーン
もあったりして、グロ映画と評価する人と現代文明への皮肉だと高評価を
する人がはっきりと分かれる映画でした。

その後もゾンビ映画は数々作られていますが、人間だけでなくビーバーが
ゾンビになって人を襲うゾンビーバーとか、殺された刑事がゾンビ化して
自分を殺した犯人を追跡するとか、ストーリーも多様化しています。





どんな映画でも一つのフォーマットを確立するというのは簡単ではないと
思いますが、世界で多くの作品がフォーマットに従って（時には肉片だけ
になっても動く定石破りのゾンビ映画もありますが）映像化される基礎を
作ったというのはすごいことだと思います。

作品自体はそんなに多くはありませんが、ゾンビが登場する映画が今後も
作り続けられる限り、ジョージ・Ａ・ロメロという名前が忘れられること
はないでしょう。（伝説の人になると思います）

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