運行されなかったスターウォーズねぶた [キャラクター]
今年の「青森ねぶた祭」では「スター・ウォーズ」のねぶたが登場すると
いう話題がいろいろなところで紹介されて、祭りの動員力が上がることも
一部では期待されていたようですが、実際の祭りの本番ではライトアップ
して展示されただけで、運行はされませんでした。
事前にかなり大きな話題になっていたので、どんなトラブルがあったのか
気になったのでニュースを追っかけてみました。
このスターウォーズをテーマにしたねぶたは祭りを開催する青森市側から
の提案ではなくて、著作権を管理するディズニー・ジャパン側から青森市
に対して、ねぶたの運行に関する打診があり、ディズニー側としては夜間
の練り歩きへの参加を希望して、祭りの実行委員会に対して、8月4日の
運行を提案して準備を進めていたもので、12月に公開される新作映画の
広報活動の一環としての運行が計画されていたものでした。
が、結果として実行委員会側から、国の重要無形民俗文化財としての伝統
とか、ファンの殺到に伴う安全確保が課題であるとして反対意見が大半と
なったために、宣伝活動としてのねぶたの運行は地元の実行委員会により
許可がされなかったために、最終的に前夜祭でのお披露目と祭り期間中の
公開展示で決着したという経緯があることがわかりました。
安全確保という点では、事故があれば主催者側に責任を求めるのは当然の
流れですからリスク軽減ということなのでしょうね。
ただ、伝統に固執しているだけでは、観光資源としての動員力にも限界が
見えてきますし、古いことに価値があるのは、祭りに対する思いですから
「伝統を守るのが大前提。あれはねぶたじゃない」と反対するだけでなく
企業の企画を利用するしたたかさは必要だと個人的には思います。
名人が語る・ねぶたに賭けた半世紀 千葉作龍 by G-Tools |
2015-08-06 20:14
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