標準時を二時間早める・猪瀬都知事

政府の産業競争力会議において、日本の「標準時」を２時間早めることを
提案したようですが、その理由として挙げているのが、東京の金融市場が
始まる時間を世界で最も早くすることで金融機関の拠点を日本に置く動き
を促すのが狙いなんだそうです。

東京の標準時が２時間早まれば、外国為替市場などが１日のうちで世界で
最初に開くことになり、世界の金融市場で東京の存在感が高まると勝手に
決めているようですが東京の標準時と北海道や九州、沖縄を一緒にすると
いうことなのか、日本の国内に北エリア・関東エリア・関西エリア・九州
エリアなどの幾つかの時差を作るつもりなのかの説明はありません。

二時間早まるということは、例えば現在の午前６時が、午前８時になると
いうことになりますから、夏はともかくとして秋から春の間は、小中学生
などが通学する時間帯は真っ暗なはずです。

学生の交通事故が増えこそすれ減るとは思えませんし、逆に西日本では夏
は午後１０時過ぎまで明るい状態が続くわけで、老人の体調管理面で問題
が出るのは明らかだと思います。

東京は日本の中心だという固定観念で、東京が何かを決めたら日本全体が
それに従わなければならないという考えも古臭いですが、石原慎太郎の下
で副知事をしていると、東京都は日本の都道府県の一つであるということ
さえも忘れてしまうような横柄な人間性になるのでしょうか。

日本の標準時の基準がある明石市が抗議をしているようですが、妄想知事
の暴走発言に対して釘を刺したくなるのも、もっともだと思います。

自分を売る男、猪瀬直樹―小泉純一郞に取り入り、石原慎太郎にも…… 佐高 信 by G-Tools

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