SSブログ

神戸・淡路島に小旅行 -6 [トラベル]

地震による断層は陥没するものと、隆起するものがありました。
この辺りは子供の頃に見たドラマの「日本沈没」の解説というかナレーション
で、かなり詳しく説明されていたので、割と滞りなく頭に入ってきます。
昔のドラマは、かなり丁寧に作られていたことが今になってわかります。

kobe_awaji23-41.jpg

こういう陥没した断層が出来た時、この辺りを歩いていた人はどうなったのか
何十年も前のことですが、今さらながら心配になります。


kobe_awaji23-42.jpg

素早く動ける人ならぴょんぴょんと逃げられたかもしれませんが、公園の窪み
でこけて足の骨を剥離骨折するような人(自分)だったら無事では済まないと
思うので、日頃からウォーキングぐらいはしないとイザという時に自分のこと
は良いから早く逃げてくれという役回りになりそうです。

kobe_awaji23-43.jpg

段差と言っても10センチぐらいなら、なんとかなりそうですが、車の場合だと
位置によっては横転しそうな高さがありますし、自転車とかオートバイならば
確実に転倒するレベルなので、周囲に何もなかったとしても大怪我をしそうで
さらに住居や塀などがあったら命の問題になりますね。

kobe_awaji23-44.jpg

畦道が横にずれるなんて平穏な日常では絶対にないことなので、突然の地震で
歩いている畦道が横にずれるなんてことがあったら、もうこの世とはさよなら
だなと覚悟を決めるレベルだと個人的には思います。

kobe_awaji23-46.jpg

kobe_awaji23-45.jpg

kobe_awaji23-47.jpg

kobe_awaji23-48.jpg

野島断層の辺りは、数万年前にも液状化している痕跡が残っているということ
がありますし、淡路島南部には中央構造線断層があり、大阪湾の南には大地震
の原因になるとされる南海トラフが、前回の大きな地震(1946年)から77年
の歳月が経っているので、120年周期で発生するとされている南海トラフ関連
の地震は、いつ起きてもおかしくはない状態だとされているので、1995年の
知恵と知識を生かして、減災が出来ることを期待したいものです。

kobe_awaji23-49.jpg

野島断層保存館から外に出ると、断層の真上に建っていた住居が地震発生時の
台所の様子を再現して展示されていました。

kobe_awaji23-50.jpg

kobe_awaji23-51.jpg

kobe_awaji23-52.jpg

kobe_awaji23-53.jpg

kobe_awaji23-54.jpg

kobe_awaji23-55.jpg

塀は段差が出来たために断層の部分で割れています。
家の土台が断層の部分で地面から浮き上がった状態になっています。
実際には地面の方が陥没しているので、土台がなければ家そのものが断層部分
で倒壊していたかも知れません。

ということで、淡路島の旅行は終わりました。
楽しい写真があまりなくて、暗い気持ちにさせてしまったかもしれません。
ただ、このような地震災害は周囲をプレートに囲まれている日本では人為的に
避けることのできない、まさに天災としていつ起きるかわかりません。

kobe_awaji23-56.jpg

ネット情報(デマ情報には注意して下さい)を確実に把握して、出来る限りの
ことをして命を大切にして下さい。
淡路島に行って良かったです。事実を見ることの大切を改めて感じました。


nice!(51)  コメント(4) 
共通テーマ:旅行

nice! 51

コメント 4

そら

suzuranさまの考察や説明がとても分かりやすくて、案内板にそのまま載せて欲しいです。
なのに毎回肝心な部分を読み落としてしまってごめんなさい。
こんなに意義あるご旅行写真は、暗くなるとかは一切なく、押し付けられるわけでもなく、心に滲みて、やっぱり嬉しい気持ちになりました。
災害時の家のご様子ですけど、京都の桂坂の家の写真と似ています。母がその時撮影してました。
炊飯器はコンセントが抜けて、反対の壁にぶつかって、中の真っ白いご飯が飛び散り、沢山の食器が散らばって、とにかく全部吹っ飛ぶんですね。
いつも色々教えてくださってありがとうございます。
by そら (2023-08-22 08:27) 

suzuran

そらさん:
いつも、コメントありがとうございます。

例えはちょっと違いますが、釜山から大阪にフェリーで帰った時に釜山
を出航してからしばらくは静かでしたが、玄界灘を通過する時の揺れ方
は半端なくて、船室のテーブルの上に置いた小物入れや小さな荷物は
全部、かなり遠くまで飛びました。

船が揺れるのって波に合わせて揺れるので、まんま直下型の地震という
感じで縦揺れ(湾内を周遊する遊覧船なんかだと緩い横揺れなんですが
冬の玄界灘は海流も速いし、季節風もあって荒海なんですよね)になり
立って歩くことなんて出来ませんでした。

大きな地震の揺れ方も、あんな感じなんだろうな、となんとなく想像は
出来ますが、実際に食卓の上のものが飛び交う光景を見てしまったら
怖すぎて笑うかもしれません。人は許容範囲を超える恐怖を感じると
笑い出すらしいので、そんな感じになりそうです。

他人様に物事を教えるなんて、とんでもないです。
好奇心の向くままに、いろいろなところに出没しているだけですから。

by suzuran (2023-08-22 20:57) 

青い森のヨッチン

自分が子供のころは小学校の2学期の始業式の後は決まって防災訓練で校庭に避難した後、消防のレスキュー隊員のロープを使った救助活動訓練をみたり起震車にクラス代表が乗り込んだりして来るべき東海地震に備えていましたが今では東海地震なんて聞かなくなりましたね
阪神淡路の震災は出勤前の朝の情報番組で一報を知り高速道路の倒壊には本当に驚きました。
日本人もいろいろな震災を乗り越えてきて減災防災の知識も豊富になったはずなのであとはどう活かすかですね
by 青い森のヨッチン (2023-08-23 15:18) 

suzuran

青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。

地震や洪水などの防災訓練は掛け声だけは大きくなっていますが、実質的
には防災放送は騒音だ、という「個人主義」の意見を取れ入れて施設を
無くしたりして、実際に災害が起きた時には意味のないような訓練のため
の訓練みたいなことをしていることもあるので退化していると感じます。

東日本大震災で、もっとも深刻な被害を受けた福島第一原発の汚染水を
海洋放出とか、先人が積み上げてきた日本という国に対する信頼や信用
を根元から毀損するようなことを現地の人の同意も得ないで進めようと
するような愚かな総理と政権政党では日本の防災は地に堕ちますね。

危険性がないから海に流すというなら、現地の水を国会の議員会館の
生活用水として使うなり、地元で放水すれば良いと思いますが、それは
しないということは危険性があるわけです。

国会で「答弁を控える」を連発し、丁寧に説明すると言いながら何一つ
説明することもなく、30年先まで責任を取ると威勢の良いことだけを
臆面もなく放言する面の皮の厚い総理大臣の国で大きな災害が起きない
ことを神も仏も信じていませんが、お願いしたいものです。

by suzuran (2023-08-24 00:56) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント






Copyright (c) 2013-2021 suzuran All right reserved