もうどく展・Remix 観察記-2 [イベント]
次の水槽はミナミハコフグ、ハコフグとかハリセンボンとか、フグの仲間では
あるものの無毒という認識がありますが、ミナミハコフグは体内ではなく体表
にパフトキシンという粘液の毒を持っていて、食われるとか、殺されるという
危険を感じると体表から毒を出して、敵を殺してしまう怖い存在です。
人間が水中でミナミハコフグに触れても死ぬようなことはありませんが、狭い
ところで毒を出すと、毒を出した本人も死んでしまうような強毒です。
見た目は呑気なおとぼけ顔ですが、なかなかどうして怖い存在なんですね。
あるものの無毒という認識がありますが、ミナミハコフグは体内ではなく体表
にパフトキシンという粘液の毒を持っていて、食われるとか、殺されるという
危険を感じると体表から毒を出して、敵を殺してしまう怖い存在です。
人間が水中でミナミハコフグに触れても死ぬようなことはありませんが、狭い
ところで毒を出すと、毒を出した本人も死んでしまうような強毒です。
見た目は呑気なおとぼけ顔ですが、なかなかどうして怖い存在なんですね。
次は写真が少しボケてしまいましたが、かの有名なイモガイです。
沖縄以西の海に棲んでいて、踏まれたりすると強毒の銛で人でも刺します。
致死量にして30人分の毒液を注入されるので、人も体が麻痺して動けなくなる
という必殺仕事人みたいな貝なので、やはり暖かい海は怖いです。
イモガイの隣の水槽に居たのはアデヤカキンコ
キンコというのはナマコの仲間で、食用にもできますがナマコのように流通は
していませんし美味しくもないらしいです。
さらに、アデヤカキンコの場合はサポニンという毒を持っていて危険を感じる
と毒を放出して敵を撃退しますが、人間にはあまり効果はないようです。
人間の場合は水中で溶血作用が出るほどの経口摂取はしませんからね。
生き物の間にはさりげなく毒キノコも展示されていました。(レプリカ)
毎年、都市部で問題になるのは下段の右から二番目のカエンタケです。
東京都内など大都市の公園で発見されることが多いので、割と有名です。
食べて発症するリスクだけではなく、触れただけで火傷の症状が出るキノコで
かなり危険な存在だとされています。
ベニテングダケとかは意外に毒性が弱いという説もありますが、毒の耐性とか
人によって違いますから、毒キノコとされているものを食べるのは危険です。
特に上段の右端にあるドクツルダケや右下のシロタマゴテンクダケは致死性の
毒なので腎臓や肝臓が破壊され、多臓器不全で死に至ります。
そんなわけで、特に危険なのは白いキノコですので、いかにもきれいな見た目
の毒々しくないキノコには絶対に食欲をそそられないようにしましょう。
強毒を通り越して、本当に猛毒のキノコ類です。
ということで、今回は毒キノコの話でおしまいです。
Facebook コメント
Copyright (c) 2013-2021 suzuran All right reserved
ミナミハコフグは愛らしいですよね。幼魚は動きがめちゃ可愛くて大好きでした♡
by 溺愛猫的女人 (2023-08-08 11:59)
毒キノコのお話で思い出しました。特別展「毒」でベニテンのぬいぐるみを買ったんでしたw
suzuranさまはほんとに色んな事をご存知ですね!!毒蛇の飼育の件は全く知らなかったです。単純に脱走したためサンシャイン水族館では蛇の飼育禁止になったんだと思っていました。
色々なルールがあるのですね。ものすごく勉強になるし、なによりものすごーく楽しいです。教えてくださってありがとうございます。
by そら (2023-08-08 17:28)
可愛い姿なのに怖いフグなんですね。
by JUNKO (2023-08-08 19:34)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
ミナミハコフグのちびっ子は水族館の水槽で見かけることが多いですね。
クマノミとかベラ類と一緒に華やかな水槽になっています。
一時期、海水魚を飼おうと思ったことがありましたが、塩分濃度とか
淡水魚と比べたらとんでもなく面倒で難しく、熱帯魚と比べてもかなり
手間がかかりそうで、水槽の掃除も大変そうなので止めました。
趣味の領域からは外れている気がします。
by suzuran (2023-08-08 22:52)
そらさん:
コメントありがとうございます。
キノコのぬいぐるみですか、毒々しい姿の方がデフォルメした時に可愛く
仕上げることが出来そうですね。
ヘビ研に行くと、マムシやハブの採毒も見られて楽しいです。
毒蛇の毒を採る様子を見て楽しいと感じるのに少々難ありかも知れない
とは思いますが、ヘビが毒を持つまでの進化の過程とか、そんなことを
調べていると時間を忘れます。
毒蛇も乱獲で数が減っていて、キングコブラなんかはワシントン条約の
付属書にも記載されていたと思います。
by suzuran (2023-08-08 23:01)
JUNKOさん:
コメントありがとうございます。
フグの仲間はハコフグもハリセンボンも生息地によっては毒を持つと
されているので、素人が料理して食べるものではないと思います。
魚釣りをしていてよく釣れてくるクサフグは、見た目は小さくて怖さは
感じませんが、筋肉を含むすべての部位に毒があるので、絶対に食用に
することは出来ないというか、危険な意図を持った人が手に入れたら
かなり危険なことになる生き物です。
魚類と昆虫類は見た目で判断すると危ないですね。
by suzuran (2023-08-08 23:05)