浜名湖・エビすき漁 [トラベル]
浜名湖のエビすき漁という、全国でも浜名湖だけで行われている漁法でエビを
獲りに行っていたので、ちょっと寝不足気味になっていてブログ記事を書いて
投稿するだけで限界になっていました。
浜名湖が海と繋がっている場所は、今切口というところなんですが、そこから
陸側に北上すると東海道新幹線、東海道本線、国道301号線の西浜名橋という
橋が架かっているんですが、この下の浜名湖でエビをすくうのがエビすき漁と
いうことになります。
浜名湖は汽水湖とはいうものの奥浜名湖と呼ばれている辺りに比べれば、より
海に近いので、ほぼ海水ということで約200種類の魚類、甲殻類、貝類が生息
しているということで、魚介の宝庫とされています。
干潮時には浜名湖の中の海水が、今切口から海に引き込まれるように潮が引き
その勢いで、浜名湖に生息する魚やエビ、カニが流れてくるので、東海道線の
下に船を係留して、大きなたも網ですくうというわけです。
干潮の時間帯が夕方以降に重ならないと漁が出来ないということで、潮の具合
で出航時間が変わるので、毎日定刻に出港するわけではないんですね。
先日の出航は一週間前のメールで、19時集合、19時半出航になっていたので
張り切って行きましたが、集合場所に着いても誰もいないということで、電話
をして確認したところ前日に集合時間20時半、出航21時のメールを送信したと
いうことだったんですがメールは来なかったんですね。
仕方なく約1時間半、近くのウェルシアとローソンで飲み物を調達したりして
待っていましたら、20時を過ぎた頃から車が集まってきました。
※19時半に来た人もいたので、あの人たちもメールが来なかったのでしょう。
その後、四人乗りの小型船が続々と新居漁港に集まってきて救命胴衣をつけて
船に乗り込み、会社のお仲間と一緒に出航を待ちました。
ホントは現地の写真を撮りたかったんですが、船の上でポロッと手を滑らせて
スマホを浜名湖に落としたらおしまいですからね、リスクが大きいのでそれは
止めておきました。(たきや漁は浅いところですが、こちらは深いです)
時間が来て出航、実際に船が走るのは10分もかかりません。
新居漁港から東海道線の鉄橋の下までですから、本当にすぐで船酔いなんかは
している時間もありません。
船の下を灯りで照らして、青く見える湖面をジーっと見ているとゴミや海藻と
混ざって小魚やクラゲが流れてきますが、エビは滅多に来ません。
6月末から7月初めが最盛期ということで、本来ならまだまだエビが流れてくる
はずらしいのですが、今年は今一つ調子が悪いということでした。
大量のクラゲとウミヘビかウナギかわからないクネクネした魚、ダツが泳ぐ姿
は見られましたが、漁獲量はエビが15匹ぐらいとサッパ、ハゼ、カレイなどの
小魚が10匹ぐらいで、漁の成果は惨敗でしたが楽しいことは間違いないです。
料金は3人まで30,000円、4人だと34,000円なので3人なら一人10,000円換算
4人なら一人8,500円ということになります。
出航したのが21時過ぎで、港に戻ったのが23時50分ぐらいだったので約3時間
浜名湖の自然観察が出来て、それはそれで良かったです。
船の下には60-70センチぐらいのスズキがエビや小魚を狙って待っているので
エビが流れてきたら素早くすくわないとスズキに食べられてしまいます。
そしてエビも単に流れてくるのではなく、網の中に入れようとすると水の上を
ぴょんぴょんと跳ねて逃げてしまうので想像していた以上に難しかったです。
来年こそは目標200匹ということで、早めに予約しようと思います。
船頭さんがルアーでスズキを何匹か釣って、お土産を確保してくれましたので
エビは少なかったのですが、クーラーは重くなりました。
スズキの中でも高級魚のヒラスズキも混ざっていて、家に帰り着いたのは午前
2時半を過ぎていましたが、翌朝がゴミ回収日だったので真夜中に出刃包丁を
駆使して、大雑把な冊取りをして寝ました。
8月末まではエビすき漁が続いて、9月からはスズキ(シーバス)釣りがメイン
になるということで、スズキ釣りの途中でエビが流れてくれば、すくうことは
出来るみたいなので寒くなるまでは大丈夫なのではないかと思います。
連絡先が知りたい方がいらっしゃいましたら、コメント欄に書いてください。
要望があれば、連絡先を書くようにしたいと思います。
エビすき漁って初めて聞きました。スズキがとても美味しそうです(*^^*)
by 溺愛猫的女人 (2023-08-04 13:19)
溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。
浜名湖では湖底のカニ類や魚類を銛で突いたり、たも網で魚をすくう
「たきや漁」という漁法と、干潮時に流れてくるエビ、カニ、魚類を網で
すくう「エビすき漁」があります。
たきや漁は雄踏地区の漁師さん、エビすき漁は新居地区の漁師さんが
漁業権を持っているそうで、それぞれに一般の人も参加料を支払えば
参加することが出来ます。
たきや漁は獲れた獲物を筏の上で、天ぷら(海老、魚)や味噌汁(カニ)
茹でガニに調理してもらって食べさせてもらうまでがセットです。
それに対してエビすき漁は、獲れた獲物を持ち帰って自宅で参加者が
調理する必要があるということになっていて、時間がある人はたきや漁
でアルコールを含むドリンクやおにぎりを持ち込んで、宴会的なことが
出来ますし、漁に参加することが楽しい人はエビすき漁で、獲物を獲得
して家で好きな料理方法で料理を作る楽しみもあります。
スズキは出世魚なので、セイゴクラスからフッコクラス(愛知県では
マダカと言います)、そして80センチぐらいのスズキまで、船の下で
人間と同じくエビが流れてくるのを待っていて、人間よりも先に横取り
してしまいますから、スズキよりも先にエビを見つける必要があります。
本来の自然界の摂理で言えば、スズキの餌を横取りしているのが人間と
いうことになりますけどね。
夏のスズキは洗いにするのが美味しいのですが、薄く削ぎ切りにした身を
氷水に浸けて、洗いを作るまでは面倒なので止めました。
刺身にしても充分に白身魚の美味しさを感じました。
6月末から7月初めが好機らしいので、来年こそは目標200匹です。
by suzuran (2023-08-04 23:23)
水面に流れてくる獲物を掬うのですね
なんだか破れないポイを使った金魚すくいみたいなものでしょうか?
by 青い森のヨッチン (2023-08-06 12:54)
青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。
網の大きさは直径60センチぐらいで、金属製の棒に網が付いていて重量が
あるので、ある程度の時間が立つと重くて振り回すのは難しくなります。
エビが抵抗なく流れてきてくれれば良いのですが、網の存在を認識すると
跳ねたり、水の中に潜ったりして、なかなか掬えなかったです。
船の下のスズキたちが、エビが潜るとパクっと食べてしまうので、エビを
掬うのは難しかったというのが本音です。
by suzuran (2023-08-07 01:00)