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初めての岩手県・遠野で民話体験 -8 [トラベル]

伝承園の菊池家曲り家の奥に繋がる形で御蚕神堂があります。
入口の天井が低いので、身長の高い人は注意しないと頭をぶつけます。
中には馬と夫婦に成った後、馬と一緒に天に昇ったオシラサマが千体展示され
一瞬、中に入るのを躊躇うぐらいの圧を感じます。

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入場者の中にはお堂の中に入ろうとすると体調が悪くなったり、強い念の力を
感じて入れなくなる人もいるみたいですが、そこまで霊感のない凡人の私たち
は眩暈や悪寒を感じることなく入ることが出来ました。


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オシラサマは「蚕の神様」「農業の神様」「馬の神様」「お知らせ=予知予言
の神様」として、馬と娘の一対を桑の木で作って、個人の家でも祀っている家
はあるようで、遠野に伝わる多くの神様の中でも一番知られた神様ではないか
と思います。オシラサマは、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の中でも
大根の神様として登場します。

オシラサマの由来を子供に説明するには、馬と夫婦になったという件は、少々
説明しずらいので大根の神様という設定にしたのではないでしょうか。

遠野には、他にも「子授け」「女性の腰痛」「五穀豊穣」の神様として信仰を
集めるコンセイサマという男性器=チンコをご神体とする神様もいます。
これは、前に書いた金精様のことですね。

河童は妖怪とされていますが、水神という見方もされていて、常堅寺が火災に
遭った際には頭の皿から水を噴き出して、鎮火させたという話も伝わっている
ことから、常堅寺には河童をモチーフにした河童狛犬もありますので、伝承を
詳しく調べていくと、もっと多くの神様が出てくるように思います。

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ところで、御蚕神堂の中には青森県・津軽地方に伝わるオシラサマの話も掲示
してあって遠野だけではなく、東北地方の広いエリア内でオシラサマの信仰は
あるような感じですね。

御蚕神堂の中には、布に願い事を書いてオシラサマにお願いをするスペースが
設けられていて、100円のお布施を払ってサインペンで願い事を書いてその布
をオシラサマに通して祈願をします。(願い事を書いて来ました。)

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この後、「遠野ふるさと村」「遠野馬の里」にも行きたかったのですが、前日
の欠航による遠回りのために、レンタカーを返却し、盛岡に移動する必要から
断念ということになりました。

遠野を出発して、北上市の目的地「鬼の館」まで、約1時間程かけて移動して
次の目的地である「北上市立鬼の館」に到着しました。

途中の路上に、車に轢かれてタヌキが死んでいましたので、野生動物はかなり
多いような感じです。高速道路だったのでタヌキさんを道端に移動することが
出来なかったのが、ちょっと心残りでした。


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