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ヒッチハイクが危険行為になってしまった [トラベル]

30年位前と比べると大幅に減っているのは確実ですが、連休など車が増える時
に高速道路に上がる際、インターチェンジの入口のところで、首から行き先を
書いた紙をぶら下げて立っている人たちをごく稀に見かけることがあります。

hitch-hike-1.jpg

日本人だけでなく、外国人(主に欧米系)がローマ字で書いた行き先ボードを
持っていたりする場合もあって、小さな国際交流とか、日本にわざわざ旅行に
来てくれている人に日本を知ってもらうには良い機会かも知れないな、なんて
ことは思いますが、自分自身は車を停めたことはありません。


名神高速道路の養老サービスエリアで、自販機でお茶を買って車に戻ってきた
時に、名古屋まで行きませんか?と日本人の男性に聞かれたこともありますが
養老サービスエリアで、以前に警察官から拳銃を強奪した男によって殺人事件
があったこともあり、なにかの事件に巻き込まれるのも嫌だなと、そんなこと
を想像してしまってお断りしたことがあります。



中学生の時に映画館で観た「ヒッチハイク」という、イタリア映画で、道端で
乗せたヒッチハイカーに妻を襲われ、夫婦関係が壊れて、最悪な破局を迎える
という内容がトラウマとまではいかないまでも脳裏に残っていることもあって
他人を車に乗せることには抵抗があります。



元々、家は名古屋よりも手前側なので、名古屋まで乗せることは出来ませんが
名古屋を通過するとしても、こちら側が男性だけで複数で移動中ならまだしも
一人だけとか、女性と二人の時には乗せたくないのが本音です。

乗せてもらう方も女性一人では、やはり危険を感じるのが当たり前のご時世で
以前に女性の二人連れは見たことがありますが、一人だけというのはさすがに
見たことがありません。

20年ほど前には女性だけの二人連れとか、外国人の男性や女性の一人旅とかの
いろんなシチュエーションの人たちを、インターチェンジの入口で見たことが
ありしたが、今では本当に少なくなっていて珍しい風景になりました。

一昔前は、貧乏旅行と言えばヒッチハイクも重要な移動手段の一つだったので
乗せてもらう方も乗せる方も、それぞれに相手に対する気遣いもあり、ひと時
の交流が生涯の友情に発展することもあったようですが、最近はどんな犯罪に
巻き込まれるか分からない上、信頼に値する人を見極めることなんて出来ない
のが普通なので、ヒッチハイクという、ある種の「信用取引」みたいなことは
リスクが高すぎる移動手段になってしまったと思います。

人を信用することが出来ない国になってしまったのは、日本だけの話ではない
わけですが、ヒッチハイカーが安心して車に乗れない国というのは、いろいろ
な面で問題のあることだと思っています。


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