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初上映から20年以上「千と千尋の神隠し」 [シネマクラブ]

スタジオジブリの映画は、ストリーミング配信がないのでDVDを購入するしか
合法的に見たい時に見られる映画ではないですよね。
そんなに手元に置きたい映画って実は無いような気がしますが、そう思っても
「千と千尋の神隠し」は持っていたいかな、と時々思います。



スタジオジブリの作品の中で興行成績一位の作品は、多くの方がご存知の通り
2001年に公開された「千と千尋の神隠し」で、もう20年以上前の作品ですが
先行きの不透明な暗い世相の中で生きていく希望とか、いろいろな人や自然の
力で生かされているといったスピリチュアルな意味合いもあって鑑賞する人が
なにかを感じて、二回目、三回目と観に行った人がいたということでしょう。


人それぞれに感性の違いがありますから、賞味期限の切れた芸人の松本人志の
ように駄作だと公言する人もいますが、この人が監督した作品が何一つとして
評価されることもなく、あまりの観客の少なさに見切りをつけられて当初予定
よりも早く打ち切られたことを考えれば、駄作だと言っている本人の感性自体
が大半の人々と大きな乖離があることもまた事実であると書いておきます。

それはともかくとして私的には「思い出のマーニー」がジブリ作品の中で二位
になるぐらいなので、私の感性も世の中のマジョリティではないだろうなとは
自覚していますが、そんな私でさえ「千と千尋の神隠し」は何度観ても良いと
いう言葉しか出てこないぐらい好きな作品です。

この映画が公開されたのが今から22年も前のことですからね、現在大学生の人
よりも下の年代の人は最初に映画館で公開された時には、まだこの世の中には
生まれてもいなかったわけですから、現実的には古い映画なんですよね。

そんな古い(という表現は的を得ていないかも知れません)映画でありながら
何度も繰り返される地上波放送での視聴率は15%以上で、ネット配信の番組や
ストリーミング動画の契約者が増加してテレビ離れが進んでいる、現代の放送
不況の時代の中でも存在感のある数字なのは間違いありません。

もっとも初放映の時は46.9%ですから比較にならない数字のように見えますが
18年前の映画を2-3年の周期で放送し、DVDも200万枚売れていることを
考えると驚異的な視聴率だと言えると思います。

「千と千尋の神隠し」のイメージの元になったとされる台湾の九扮は映画公開
の後から日本からの観光客が大きく増えているわけですが、20年近くの歳月を
経ても、帰る時の予約をしておかないと現地から台北までタクシーで帰れない
ほどの盛況ぶりになっていたのは凄いなと思います。
そうは言っても、現在はコロナ禍の影響で減っていることでしょうけどね。
※キュウフンの漢字(人偏に分)は機種依存文字のため表示できないため九扮
という文字で代用して表示しています。

いろいろな解釈の仕方があって、人それぞれに好きなシーンがあるのが名作と
呼ばれる映画の特徴だとは思いますが、特に「千と千尋の神隠し」については
論争と呼ばれるほどの解釈の違いがあるのでここでは私の見方について詳細を
書くことは止めておきます。



映画を観てから22年の間には、いろいろな出来事があり「生きている不思議も
死んでいく不思議」も現実として受け入れてきて、この映画の奥深さをさらに
強く感じているのが実際のところです。

窯じいを演じていた菅原文太さんも亡くなってしまい、確実に時は流れている
こともまた実感し寂しさを感じると共に、また映画館で上映されて共有できる
世代が増えることに嬉しさも感じています。



実際にはモデルになったわけではないとも言われますが、イメージとして九扮
にも行ってみたいと思っていますが、最近は航空運賃が上がり、円が安い状況
にあるので、もう少し様子見をしてからにしたいと思います。


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