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「イカゲーム」がエミー賞を受賞 [ドラマ(海外・国内)]

去年、Netflixで放映され世界各国で、1億4200万世帯が視聴した韓国ドラマの
「イカゲーム」が、アメリカのドラマ部門では最高の栄誉とされるエミー賞に
14部門でノミネートされ作品賞の最有力候補とされていましたが、結果として
監督賞と主演男優賞などの主要な賞を含めて6部門で受賞しました。



ギャンブル好きで持病持ちの母親の貯金にまで手をつけて、妻子には逃げられ
借金取りに追い詰められているギフン(イ・ジョンジェ)が心身ともに疲れた
地下鉄の駅構内で偶然出会った男(コン・ユ)の誘いに乗って、メンコの勝負
をしたことから456人がそれぞれの人生を賭けて、456億ウォンの大金を獲得
するためのゲームに加わることになるというのがイカゲームの序盤です。


ご覧になった方も多いかと思いますが、ゲームの参加者の456人は偶然そこに
来たのではなく、それぞれが多額の借金を抱えた多重債務者だったり、会社の
お金を横領して返す術の無い人、犯罪組織の構成員でありながら組織のお金を
持ち逃げして追われていたりする追い詰められている人たちで、ゲームに勝つ
ことで、人生をやり直すか、ゲームに負けて人生を終わらせるかの究極の選択
をした人たちが他人の人生を踏み台にして生き残る姿を見るドラマです。

自分自身が生き残るために、他人を陥れることも必要になる非情なる異世界を
仮面を被った男たちが娯楽として見物するということで、経済的格差を背景に
持つ者と持たざる者の二極化したそれぞれの欲望を描いている点が、外国語の
作品に対して、初めてエミー賞が授与された理由の一つかと思います。

簡単に人が殺されるから見たくないという選択肢も、もちろんあると思います
が、残酷な状況の中ででも自我を捨てて、誰かを助けようとする気持ちが動く
そんな場面に救われた気持ちになる場面もあるのが、多くの視聴者を引きつけ
続編に対する期待が高まっていることに繋がっているような気がします。



続編の監督も今回の受賞者であるファン・ドンヒョク監督なので、前作の上に
行かなければならないというプレッシャーも相当あると思いますが、2024年
の公開ということで、幹の部分に変更は無いでしょうが、まだまだ枝葉の部分
は設定変更があるかも知れないので、現時点では概要も発表されていません。
公開を楽しみに待ちたいと思います。

ところで、Netflixのバラエティ企画として世界から参加者を募ってイカゲーム
をするという話はどうなったんでしょうね。出身国、人種など一切の制限なく
英語で会話が出来る(実際のところ日本人には一番大きなハードルなようにも
感じますが)ことだけが参加資格だったので、かなりの応募者があったのでは
ないかと思いますが、そのバラエティが公開されたら見てみたいです。
絶体に参加者が殺されることは無いですが、罰ゲームが何かが気になります。


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