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デアリングタクト・無敗の牝馬三冠 [競馬]

今年(2020年)は、コビット19の感染拡大影響によって、春のGⅠの頃から
無観客で開催されてきた競馬ですが、感染状況が落ち着いてきた(本当か?)
ということで、秋のGⅠ開催を前に観客を入れるようになりました。

Daring Tact.jpg

元々、臆病な動物である馬は大観衆の歓声のみならず、罵声や怒声もあるので
それに怯えて実力を発揮できないこともあるという前提で考えれば、競馬場は
無観客の方が馬にとっては気持ちよく走れると思うので、感染症対策で観客を
入れないよりも馬のために観客を入れない方が良いのかも知れません。

とは言え、これからの50年間で観られるかどうかわからないレベルの偉業だと
言える無敗での三冠達成を現場で観たいという人が多いのもまた事実なわけで
JRAとしてはいろいろな葛藤はあったことでしょう。


いわゆる牝馬クラシックレースは、桜花賞、オークス(優駿牝馬)、秋華賞と
いうことになり(秋華賞が出来る前はエリザベス女王杯)三歳馬のみ出走資格
があるレースですから、当然、各馬の馬生の中で一度しか出られません。

毎年、約一万頭のサラブレッドが生まれる中で、三冠レースに全て出走すると
いうことも体調の問題もあれば、出走条件(レースの賞金額が上位でなければ
出走枠に入れませんが、トライアルレースで1-3着に入って優先出走権を得る
という方法もあります)をクリアしなければならないので、そんなに容易では
ありませんし、出走が決まっても枠順が抽選で決まるために外枠が好きな馬の
場合でも内枠からの出走になることもあり、勝つために必要な運と実力は相当
持っていないと三冠のうちの一冠を勝つのも難しいのがGⅠレースです。

春から初夏にかけて行われた桜花賞とオークスは無観客だったので観客の雑音
は全くありませんでしたが、今回は満席ではないものの観客を入れていること
もあり、デアリングタクトが観客を気にして、今までの走りが出来ない場合も
想定されていましたが、そんな小さなことに左右されることなく絶大な支持を
受けた1番人気を背負って優勝しました。

今までに、牝馬三冠を達成した競走馬は、メジロラモーヌ、スティルインラブ
アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイの五頭がいますが、デビュー
した後で一度も負けたことがないまま三冠を達成したのはデアリングタクトが
初めてということになります。





父は菊花賞とジャパンカップを勝ったエピファネイヤで、その父はブリーダー
としてシンボリルドルフを生産したシンボリ牧場が、アメリカで購入し日本に
輸入したシンボリクリスエス、父母は武豊騎手が初めてダービー勝利を飾った
スペシャルウイークの仔であるシーザリオ(アメリカのオークスでも優勝)で
社台グループの良血馬の血統を受け継ぐサラブレッドです。

今週の秋華賞に続いて、来週の菊花賞でも現在まで無敗でGⅠ三勝【皐月賞と
日本ダービー(東京優駿)のクラシック二冠と二歳時のホープフルステークス
の三勝】のコントレイルが福永祐一騎手の騎乗で出走します。

エピファネイヤもシーザリオも福永騎手でしたから、もしかしたらデアリング
タクトも福永騎手が乗っていたかも知れませんが、それはともかくとして昨年
亡くなったディープインパクトの最高傑作と称されるコントレイルの三冠達成
なるかということで、来週の京都は盛り上がることと思います。


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