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2019年の最後は慶州・釜山の旅 -16 [トラベル]

チャガルチ市場の場外市場巡りの続きです。
夏に歩くと、ハエがブンブン飛んでいたり魚の臭いが結構するのですが、冬場
はそういうことがないので、寒いのはともかくとして歩きやすいです。

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気付いている人は気付いているかと思いますが、市場で働いている人って女性
ばかりなんですよね、もしかしたら旦那さんは夜から朝にかけて漁をしている
漁師さんかも知れませんが、それにしても男性はほとんど見かけません。


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食事も提供しているお店では男性が注文取りをしたり、料理を運んだりという
脇役的な姿は見かけますが、ノロノロしていると女将さんに邪魔だからここで
ウロウロしないで!みたいな感じのことを言われて隅っこに追いやられている
という流れになっているような感じに見えました。

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包丁を器用に使って大きな魚体を捌いて黙々と冊取りをしています。
身色が薄いのでカジキかな?と思いますが、刺身用としてはちょっとどうかな
と思うので、ステーキにしたりフライでも良いかなとか考えちゃいます。

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縁起物のクルビ(イシモチの干物)がたくさん並べられています。
お正月前だったので、新年のお飾りみたいな習慣があるのかな?なんてことを
思いましたが、元々から人気のある魚種なので、そういうことに関係なく需要
のあるものなのでしょうね。

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最近は世界的にイカが不漁で、なとりの珍味も原料集めに苦労しているみたい
なんですが、コウイカは珍味向きではないですからね、中華風に飾り切りして
炒めると柔らかくて美味しいですよね、鮮度が良ければ刺身でも美味しいのは
もちろんですが、イカの鮮度は表面に出ますから白っぽくなってきたら生食は
控えた方が良いかと思います。

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さすがに日本と並んでイカ好きな国の水産市場ですね。
まだ鮮度落ちのしていないスルメイカ(目がきれい)とイカの開きです。
開きイカは軽く塩を振ってから一夜干しにして、そのまま焼いて食べても普通
に美味しいのですが、少し水を入れて薄めた醤油の中に浸してから少し表面が
焦げるぐらいに焼いて、好みでマヨネーズを付けて食べるとアルコール飲料の
おつまみとして最適になります。

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大量の干しエビも売られていました。
お好み焼きに入れたり、かき揚げにしたりと使い道はいろいろで、干しエビを
入れるだけで味の幅が大きく広がるように感じますし、さらには乾物ですから
日本にも持って帰れそうだなと考えましたが、箱単位で買うと量が多すぎるし
税関で引っかかりそうなものは面倒なので買うのは止めました。

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そして隣に並んでいたのは貝類でした。
愛知県では知多半島や三河湾の旅館でよく出てくる大アサリが五個で一盛りに
なっていましたが、お値段は聞いていません。

アサリやムール貝、牡蠣が剥き身で売られていて、乾物になっているのは形は
不揃いですが貝柱かな?下の段では左側にあるのは、小石のように見えますが
小さな巻貝でその隣はヒオウギ貝でしょうか、そして日本の赤貝煮つけ缶詰の
原料になっているサルボウ貝ではないかなという感じです。

赤貝っぽくも見えますがサイズが小さいのでサルボウ貝じゃないかな。
ヒオウギ貝は韓国で海鮮鍋を食べるとほぼ必ず入っている美味しい貝です。
前にも書きましたが、気温の低い時期を好むノロウィルスがもっとも活動する
今の時期に露店で剥き身になっている牡蠣を食べるのはチャレンジャー過ぎる
無謀なことなので、やはり貝類は鍋物(煮過ぎぐらい煮る)に入っているもの
以外は避けた方が良いかと思います。

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長い長いお魚の話もようやく最後になりまして、アンコウです。
アンコウと言えば吊るし切り(ブヨブヨと切り難いので口から水を流し込んで
吊るした状態で解体します)ですが、こちら釜山ではそのまま並べて切腹状態
で並べられていました。

アンコウは、いわゆるアンコウの七つ道具と言われる「身肉・肝臓・胃・卵巣
・えら・ひれ・皮」が重要とされていますが、韓国でも同じように考えられて
いるのか、あえてお腹を開いて肝臓(あん肝)や卵巣の状態を見られるように
しているみたいですね。

韓国ではアンコウを鍋にするだけでなくアグチム(アンコウ蒸し)という辛い
煮物料理にして食べます。(アグチムの専門店も割と見かけます)

鍋の場合は辛くない透明スープで仕立てる時はアグチリ、赤くて辛いスープで
仕立てる場合はアグタンと言いますが、茨城名物の味噌味(どぶ汁)に近い味
の鍋はありません。

ちなみに左上に見える赤くてニョロッとしたのはヌタウナギの皮をはいだモノ
で、ビニール袋に入れてもしばらくは中でニョロニョロ動いています。

この生命力が強い部分が精がつくと言われる所以で、どこの国の人も男という
生き物は単純というか、精力=男の沽券みたいに考えている人が多いですね。
より多くの子孫を繁栄させたものが強いという古代からのDNAがそういう発想
の元になっているのかも知れませんが、それがただのスケベなおっさん発言に
繋がらなければ良いんですけどね。いまだに勘違いしている人がいるのが残念
なところだったりします。

という話はともかくとして、市場のお散歩タイムはここまでです。

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チャガルチ市場の周囲の風景を見て、次の目的地へと移動しました。


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旅爺さん

遅まきながら明けましておめでとう御座います(^_^)/””””*
爺もこの市場には行きましたが買う気にはなれませんでした。
今年もよろしくお願いします。
by 旅爺さん (2020-01-12 06:07) 

suzuran

旅爺さん:
コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。

地元で調理するならともかく日本に持ち帰るのは難しそうですね。
by suzuran (2020-01-12 22:22) 

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