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51年目の岡林信康 [音楽]

1970年の歌の話を唐突に(今のご時世を憂う者の一人としては以前からの
思いがあるので唐突なつもりはないけど)展開したことによって、さらに前に
デビューしている歌手、岡林信康のことも書いておこうと思ってしまったので
もしかしたら知らない人も多いかも知れないけど、フォークの神様と呼ばれた
岡林信康について書いておこうと思います。



デビュー曲は「山谷ブルース」今の東京・北千住の辺りが日雇い労働者が多く
住む街だった頃の日雇い労働者をテーマにした歌でした。


豊かになったと言われる日本ですが、私が20代の頃は就職と言えば正社員の
時代だったのに対して、現在はパートタイマーやアルバイトなど非正規雇用の
若い世代が普通になっているわけで、なにをどのように解釈しても労働環境が
豊かになったとは思えないのが実際のところです。

power harassment 2019.jpg
いい大人になっても社内で集団いじめとか

sexucial harassment 2019.jpg
エロ上司のセクハラとか労働環境は悪くなるばかりです。

政府の時間給社員という言葉で、パートタイマーでも社員という表現になって
昔のパートタイマーよりも厚遇されているような印象操作はありますが事実上
時間当たりの単価も正社員とは違うわけで、所得は下がり続けています。

そもそも正社員の給与が高すぎると主張する竹中平蔵の妄言を信奉する経営者
がパートタイマーの時間給を正社員レベルまで引き上げず、正社員の時間単価
を下げようと画策しているのですからね、日本が世界でも最下層レベルの労働
単価になっていくであろうという予測も実現性は高そうです。

そんなわけでメディアと経済団体、政権与党の結託によっていつまでも生活が
向上できないのは自分の努力が足りない、などという自虐嗜好が刷り込まれて
政府与党に黙って税金を納めてもいざという時には生活保護も出し渋る劣悪な
社会構造が出来上がってしまっていることから、「山谷ブルース」の時代から
日本は全く生活者視点では先進化など進んでおらず、むしろアジア諸国の中で
もっとも取り残された発展途上国になっているのが現実だと思います。

こういう話を展開していくと全く筋書きが変わってしまうので、今回は強引に
話を元に戻して岡林信康の話に戻します。

「山谷ブルース」以降、数多くの社会制度を背景にして歌を発表し、放送禁止
になる作品も少なくありませんでしたが、それでも「フォークの神様」として
人気歌手になりましたが、山に籠って神様ならぬ仙人のようになってしまった
ためにコンサートなども開催されませんでしたが、演歌の世界で美空ひばりに
作品を提供するなど、幅広い活動をしてきました。



フォークギターをエレキギターに持ち替えて「街はステキなカーニバル」など
AOR系の歌を歌うようにもなり、弾き語りもこなす多彩な歌手として活動を
続けてきて昨年50周年記念コンサートを開催しています。

「街はステキなカーニバル」のジャケット写真などを撮影して懇意にしていた
カメラマンが若くしてくも膜下出血で倒れて、生死の境をさまよっていた状態
の時の心情を歌った「君に捧げるラブ・ソング」を発表したのがこの頃です。



現在、73歳でまだまだ声も出て元気に活動をされているわけですが、さすが
にプロテストソングを歌うつもりはないでしょうね。
今の歌のような虚飾でキラキラとした華やかさはありませんが、等身大の目線
で作られた歌は心に直接響く良さがあります。
もし知らない人がいたら一度聞いてみて欲しいなと思いました。

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