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2020年の挑戦 [特撮ドラマ]

毎週土曜日に放映されている円谷プロダクション制作の「ウルトラマンZ」の
特別応援配信ということで、1966年から放映された「ウルトラQ」=当時は
空想科学特撮ドラマというカテゴリーになっていましたが、そのシリーズの中
のエピソードの一つとして有名なのがタイトルに持ってきた「2020年の挑戦」
というお話で、その作品が特別配信されています。



「ウルトラQ」をリアルタイムで見ていない人でも、多くの人が知っていると
思われるケムール人は2020年のケムール星から1960年代の日本にやってきて
人間をさらっているという設定だったので「2020年の挑戦」というタイトル
だったわけですが、実際に2020年の今、その作品が見られるというのはまた
いろいろな意味で格別な感じがするのは確かです。


現在は、映画館で公開する作品でもビデオで撮影する会社があるぐらいですが
1960年代当時は当然フィルムの時代ですし、円谷プロは映画と同じく35ミリ
のスタンダードサイズで撮影をしていたので、ビデオの映像からブローアップ
したような雑で汚い映像ではないので、DVDに4K映像として収録しても全く
問題のないクォリティーになっています。

決して潤沢ではなかった制作予算であっても、将来的には映画館での上映まで
想定して画像、画質にこだわった作品を作り続けていたことが、後世に永久に
残りうる作品を伝えて行くことに繋がったと言えるのではないでしようか。

当時、子供心に怖かったのは狂暴な怪獣ではなく、ケムール人のように得体の
知れない怪人の類だったので、夜に真っ暗な道を歩く時は本当に怖さを感じた
ものですし、そういう記憶があるのでケムール人の印象はとても強いです。

さすがに純真な幼稚園児でも本当に怪獣が実在するとは思っていなかったので
炭鉱の中からゴメスが出てきたり、南極からペギラが飛んでくるなんてことは
全く考えていませんでしたが、宇宙人とか異次元からやってくる未来人なんて
存在は、もしかしたら突然現れるかも知れない怖さがありました。


そういう意味で、ラゴンも妙にリアリティがあって怖かったです。

ケムール人のスーツアクターを務めた古谷敏さんは「ウルトラQ」放映後には
「ウルトラマン」の主役であるウルトラマンを演じ、更にその後番組になった
「ウルトラセブン」では着ぐるみから出てアマギ隊員を演ずるという円谷作品
最盛期のレジェンドと言える存在で、毎年ウルトラマンファンの集うアメリカ
に行ってトークショーを開催していますが、今年はコロナ禍ということもあり
毎年の恒例行事が出来なかったようで残念な年になってしまいました。

子供の頃にケムール人がやってきた2020年は、1960年代当時から想像すると
エアカーが飛んでいたり、人間洗濯機が実用化されていたりする輝かしい未来
の代名詞の21世紀だったはずなんですが、IT系のテクノロジーの進化の割には
いまだに国会議員たちがハンコの廃止で揉めるぐらい、古めかしい進歩のない
旧態依然の社会常識という辺り、全く進化なんてしていないように思います。

さらに人の心という視点で見ると、男尊女卑思考は相変わらずで、女性差別や
LGBTに対する感性も閉鎖的で、弱者に対する思いやりや国会議員たちの上級
国民体質も含めて人として退化しているような気がして仕方ないです。

2020年の挑戦が、まさか70歳代の高齢政治家の知恵も品性の欠片もない答弁
からの脱却だとは思いもしなかったわけですが、若い世代の人たちが国と国の
間をバリアフリーにするような感性で世の中を変えて欲しいものです。


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ちょんまげ侍金四郎

人の心という視点で見ると退化している・・・おっしゃる通りだと思います。
by ちょんまげ侍金四郎 (2019-11-01 06:28) 

suzuran

ちょんまげ侍金四郎さん:
コメントありがとうございます。

昭和の頃の特撮ドラマを見ると、今では気恥ずかしくなるような希望や
正義や夢などの言葉が主題歌の中に出てくるのですが、冷静に考えれば
そういう言葉を軽んじてきた結果が現在にあるのような気がします。

働くこと、学校へ行くこと、そして選挙に行くことも希望を実現して
幸せに暮らすために普通に前向きだったように思います。

何年経っても何十年経っても大切にしなければならないことをもう一度
振り返る機会は過ぎたかも知れませんが、諦めないようにしなければ
退化は止まらないような気がします。

by suzuran (2019-11-01 22:59) 

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