ボーイング737NGに亀裂 [飛行機・鉄道・自動車]
B737NGの一部についてボーイング社から機体構造上の亀裂が見つかった
という連絡を受けたとして運用する航空会社に対して点検を命じたことを発表
しました。NGはNext Generationの略で新世代機という意味です。
B737NGは今年初めに運航停止になったB737MAXの前の世代の形式
で、B737-700からB737-900までになります。

日本国内では日本航空、全日空、スカイマーク航空が、700型、800型を
運用し、海外の航空会社でも韓国や中国のLCCや、アメリカの国内線などで
主力機材として使用されていますので、点検作業を実施するために運休が発生
することもあるかと思われます。
亀裂が見つかったのは機体の胴体と主翼の接合部分で、9万回以上の離着陸に
耐えるように設計されているとされていますが、それは亀裂がない場合の想定
なので、もしも亀裂があるようだと最悪の場合には胴体から翼が外れてしまう
という深刻な問題に繋がるため、点検は早急な実施が求められています。
B737型機は第一世代機としてB737-100とB737-200が開発
ライン投入され、1960年代から日本では全日空で使用されていました。
この機体はローカル線の運用が想定されて、地上高を低くしエンジンの点検を
し易くしてあったり滑走路の整備状態が悪い場合でも安全運航が出来るように
丈夫な着陸装置が使われているなどの理由があるからか日本国内線での墜落は
発生しておらず、人的被害の出た事故はありません。
南西航空(現日本トランスオーシャン航空)が石垣島の滑走路が旧空港だった
時にオーバーラン事故で機体を焼失しましたが、全日空では機体を失うことは
なく、中古機は海外の航空会社に転売をされているので海外のローカル線では
今でも元全日空機が飛んでいることもありそうです。
10年ほど前には、私自身フィリピンのエアフィリピンを利用した際、セブ発
マニラ行きの片道がB737-200型機の中古機だったことがありました。
機内に成田山のお守りが貼ってありました。
離陸直後からガタガタミシミシと全体が軋むような音がしてヨレヨレ~という
感じで上空をめがけて飛んでいましたが、特にトラブルに遭遇するようなこと
はなく、台風が過ぎた直後のマニラ空港に無事に到着しました。
第一世代の後にB737-300、-400、-500が開発され、日本航空
全日空とも導入を決めて、日本トランスオーシャン航空ではスカイドルフィン
という名前でイルカのラッピングをつけて飛んでいましたね。(-400)
そして、今回のNGシリーズに発展したわけですが、二件の墜落事故が起きた
MAXシリーズの事故原因にも関連があるかも知れないというトラブルなので
念入りに点検をして必要な改修を施した上で運用していただきたいものです。
中部国際空港を離発着する路線では、B737-800かA320での運航便
が大半なので、他人事ではないという感覚がとてもあります。
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