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エコエコアザラクの古賀新一さんが死去 [シネマクラブ]

「エコエコアザラク」と書いても現在の20代、30代の人は全くなんの
ことかわからない話かもしれませんが、1975年から1979年の間に
少年チャンピオンに連載されていたホラー漫画の題名です。



黒井ミサという少女が黒魔術を使って、自分自身のみならず人に頼まれた
問題も黒魔術で解決するというか、当事者は敵対する相手だけでなく自分
の味方であるはずの人も巻き込んで死なせてしまうという、主人公以外は
全部が不幸になるような怖い話でした。


ストーリーの中で黒井ミサ(美少女という設定)が、性犯罪者に襲われる
場面(服を脱がせようとしている間に犯人は発狂するか、惨殺されます)
が、時々あった他、悪魔と契約している自分の姿を見せるために裸になる
場面もあったのはストーリーの構成上もあるでしょうが、水戸黄門に登場
する、かげろうお銀とか、ドラえもんの静香ちゃんの入浴シーンのような
意味合いのサービスカットだったようにも思います。

「貞子」や「学校の怪談」などのホラーブームの前後には、映画やビデオ
テレビドラマなど複数の媒体で映像化されて、黒井ミサ役ではないものの
菅野美穂も出演しています。(この時の主役は吉野公佳でした)

「エコエコアザラク」が連載されていた頃の少年チャンピオンは、少年誌
の中でも最強レベルの作者が描いていて、今の少年ジャンプ並みの人気が
ありましたが、近年の秋田書店は懸賞の賞品を水増しして誤魔化した上に
それを告発した社員を不正を働いたとして解雇したりと、会社として相当
おちぶれた状況になっている印象があります。

ちなみに「エコエコアザラク」と同時期には、「ドカベン」「がきデカ」
「ブラックジャック」「ゆうひが丘の総理大臣」「750ライダー」など
今でも名作と言われていたり、ドラマ化された作品が多数あります。

古賀新一さんの作品は「エコエコアザラク」以外は連載ではなく単行本に
まとめられた作品が多いのですが、ヒット作が一本あれば印象も強いので
名前は残るということですね。

漫画の作風は楳図かずおさんと似ているのですが、一緒に仕事をしていた
というわけではないようで、あくまでも自己流で研鑽してプロになったと
いうことですから、芯の強い人だったようです。

俳優やミュージシャンの中から知っている人が続々と旅立っている現実が
あるわけですが、漫画家の世界でも墓碑銘に入る人が増えてきました。
後、10年の間にさらに多くの人たちを見送ることになるのでしょうね。


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