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肖像権に鈍感な映画配給会社 [シネマクラブ]

ニコラス・ケイジ主演のコメディー映画「オレの獲物はビンラディン」の
前売り鑑賞券購入特典としてニコラス・ケイジの写真を使ったうまい棒を
一部の上映館で窓口購入者限定で配布する、という話題が紹介された時に
ニコラス・ケイジはうまい棒なる駄菓子を知っているのだろうか?そして
そのパッケージに写真を載せられることに理解があるのだろうか?なんて
小さな疑問を持っていました。



すると…プロモーション自体は多くの海外メディアも取り上げるぐらいの
大きな話題になって、ニコラス・ケイジのうまい棒=ニコラスティックは
海外の映画ファンの一部から日本だけ良いな的な反響もあったようですが
ニコラス・ケイジ自身が自分の写真が駄菓子のパッケージに使われること
を知らなかったため、当然、肖像権の使用許諾も受けていなかったことが
判明して配布を撤回することを発表しました。


多くのニュースメディアを通じて間違った情報が拡散されてしまったこと
が原因かのように配給会社は発表していますが、ハリウッドで現役で活動
している俳優の写真を映画の宣伝に使用するとはいえ、本人の意向を聞く
ことなく駄菓子のパッケージに使用することが、良いことか悪いことかの
区別もつかないような担当者がプロモーションを担当すること自体が問題
であって、その責任をメディアの伝え方に転嫁するのはダメでしょう。

わざわざメディアに対してプレスリリースを流して、ニコラス・ケイジの
うまい棒を配布しますと発表すれば、よくハリウッド俳優が自分の肖像権
使用を許可したなと思いながらも、使用許諾は取ってあるんですか?とは
なかなか聞きにくいと思うので(素人相手じゃあるまいし)発表の時点で
発覚することはなかったのでしょうが、それにしても本人に許可を得ると
いうのは肖像権ビジネス以前の人としての常識だと思うんですけどね。

結果として前売り券の限定特典は「特製うまい棒」からポストカードへと
あまりにも平凡な物品になってしまいました。

映画自体は人工透析を受けているハンデのある男性が、透析治療中に神の
啓示によりパキスタンに潜伏するオサマ・ビンラディンを捕まえるために
パキスタンへと単身乗り込んだという実話をもとに内容的には重いような
感じの話をコメディーにした映画です。

Army of One-3.jpg

Army of One-1.jpg

Army of One-2.jpg

ケチが付いたことで鑑賞券の売り上げが下がらなければ良いんですけどね
これで映画がコケタなんてことになったら、元々のプロモーションの失敗
が原因だとニコラス・ケイジに損害賠償を請求されるかも知れません。


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beny

 クセのある俳優。ジャックニコルソン、アルパチーノ、デニーロ、ニコラスケイジなかでもニコラスケイジが一番かな。

by beny (2017-10-16 20:03) 

suzuran

benyさん:
コメントありがとうございます。
一昔前には性格俳優とカテゴリーされてましたね。

アル・パチーノとダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロは
同じぐらいの身長というのも不思議な気がします。165cm前後

ニコラス・ケイジも、ちょっとイッチゃってるような役柄をすると
俄然、スクリーンに溶け込んで見せ場を作ってくれますね。
個人的には「キックアス」のビッグダディが最高です。
by suzuran (2017-10-16 23:11) 

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