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世界最高賞金額の競馬のレースが新設 [競馬]

オーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で芝レースでは世界最高
賞金額(現時点)の「ジ・エベレスト」という名前のレースが開催されて
レッドゼルというせん馬(去勢した元雄の馬)が優勝し、日本円に換算を
すると賞金として約5億1000万円を獲得しました。



現時点と書いたのは賞金額は毎年高額化していますので、既存のレースが
最高賞金額を更新する改定をしても不思議ではないためです。


日本の場合だと、ジャパンカップや有馬記念の2億5千万円が最高ですが
同じオーストラリアのメルボルンカップや香港の香港国際カップなど賞金
の高いレースはいくつかありますので、より強い馬を呼び込んでレベルの
高いレースにして観客に盛り上がってもらうためには賞金額を上げないと
最強馬とされる馬に参加してもらえないという部分もありそうです。

フランスの凱旋門賞のように伝統と名誉=凱旋門賞馬の称号で海外からの
参戦馬に困らないという時代も終わりそうな感じで、今年の凱旋門賞では
出走頭数も少なくなっていて、四歳を過ぎた古馬の選択肢が広がっている
ということがすぐに理解できる状況になっているように感じました。

一般的に高額賞金のレースは2000から2500メートルの中・長距離
のレースが多く、この距離の国際GⅠレースに勝った馬は種牡馬としても
成功する可能性が高いわけですが、今回のジ・エベレストというレースは
1200メートルの短距離戦です。

日本でも高松宮記念やスプリンターズステークスなど、短距離GⅠレース
はありますが、賞金は有馬記念などに比べると低めになっていることから
種牡馬になっても一段階下に見られる傾向がありましたが、海外のGⅠで
短距離レースの賞金が高額になれば、ロードカナロアやマイラーだった、
モーリスの仔にも注目が集まりで馬産地でも距離の適性を徹底的に考えた
仔馬を生産する意識がさらに高まりそうな気がします。



皐月賞の2000メートルから菊花賞の3000メートルまでを、幅広く
こなすことの出来る応用力の高さがないと三冠馬にはなれないわけですが
逆に1200メートルのレースなら絶対に負けないようなスプリンターが
史上最高額の賞金を稼いだ馬になれる時代になったわけで、距離適性の幅
が狭い馬でも距離限定最強馬が輩出されることになったとも言えますね。

競馬の番組の中に距離適性別のGⅠロードが組み込まれた新しいシステム
が競馬の世界を変えていくことになりそうです。

そういえば、ディープインパクトの仔でオークションで2億6250万円
で落札されて華々しくデビューしながら、日本ダービーで16着と惨敗を
したトーセンスターダムがオーストラリアに移籍してG1で勝ちました。

日本でのGⅠではマイルチャンピオンシップの7位が最高順位だった馬が
オーストラリアではGⅠに勝てるんですからね、日本での短距離レースの
最強馬であるレッドファルクスが出走したら勝てる確率はかなり高そうな
気がしますので、来年は是非ともオーストラリア遠征をして下さい。



参考タイム(1200メートルの優勝タイム)
レッドゼル    1分8秒36 
レッドファルクス 1分7秒60





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