高山勝成の新たなる挑戦

日本人で初めて、ＷＢＣ・ＷＢＡ・ＩＢＦ・ＷＢＯの主要な四団体で世界
チャンピオン（ミニマム級）になった高山勝成選手がプロボクサーを引退
して、次の挑戦としてアマチュアの競技資格を得て、オリンピック出場を
目指して動き出そうとしています。



大阪府の出身ですが、現在は愛知県在住ということで愛知県小牧市にある
愛知県ボクシング連盟にアマチュアの登録申請をしようとしたものの書類
の受理の時点で断られたため、申請が出来ず、このままでは目指している
東京オリンピックの出場選手を決める選考会にも出られない状況です。

愛知県ボクシング連盟が嫌がらせをしているわけではなくて、日本連盟が
ボクシングは「学校教育の中でやっている」というスタンスのため元プロ
のアマチュア試合の出場を認めていませんから、プロ経験者どころか世界
の頂点に立ったチャンピオン経験者を認めるわけにはいかないと日本連盟
の会長から愛知県の連盟に書類を受け取らないように指示が出ていたため
断わられたということです。

国際連盟はリオデジャネイロ・オリンピックの前に、世界チャンピオンを
含むプロ選手の出場を解禁していますが、日本連盟はあくまでも、学生の
精神修養とかも含めてのスポーツとして考えているので、プロボクシング
の経験者を認めたくはないのだそうです。

でもね、オリンピックの選手に対しては毎回のように参加するだけの選手
が出場するのは不本意だと批判を繰り返している年寄りが多いのも事実で
勝ち目のない選手のために税金を使うのはけしからんとか、何十年の月日
が経っても富国強兵みたいな思想から逃れられないのも、随分と可哀想な
価値観だなと思ってしまいます。

それはともかくとして、オリンピックの出場選手は勝つことが義務なのか
勝たなくてもいいから各国の選手とのコミュニケーションを重視するのか
その辺りについて見解はボクシングの日本連盟として組織としての見解を
公表して賛意・批判を受け止めるべきだと思います。

個人的には学生のためだけなんていう狭量なことを言わないで、その競技
の普及とレベルアップに取り組む人に資格を認めて、参加することに意義
を感じられるような競技会を開催して欲しいものですね。

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