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一つの時代が終わっていく寂しさ [訃報・追悼]

谷村新司さんの訃報に続いて、もんたよしのりさん、大橋純子さんと短い間に
1980年代に輝いていた人達が天国へと旅立ってしまいました。
それだけでもかなりのインパクトだったんですが、先に亡くなった方達よりも
10歳以上若い、KANさんが亡くなったのは驚きでした。



メッケル憩室がんという非常に稀な病気でコンサートツアーを延期するという
話は知っていましたが、そもそもメッケル憩室という存在は、誰もがあるもの
ではないわけで、その珍しい存在にがんが出来るというのは本当に稀な例だと
されていて人口比だと2%ほど、さらにがんを発症する割合は1%ほどのようで
日本においては数十人レベルということです。


KANさんと言えば「愛は勝つ」と連想するのが一般的で、1990年ですからCD
が全盛だった頃になるわけですが、握手券などで積み増しされたAKBなどとは
違って、約200万枚を超えるセールスを記録した大ヒット曲でした。

この曲の前後にはヒット曲はありませんが、日本レコード大賞(この頃からは
ポップス・ロック部門と歌謡曲部門が分かれていました)を受賞し、NHKの
紅白歌合戦にも出場したことから、KANさんの知名度は上がっていました。



多くの歌手が自身のアルバムでカバーしたり、2011年の東日本大震災の時には
所属するアップフロントグループの所属歌手全員が参加したYouTubeの動画で
「がんばろうニッポン 愛は勝つ」として流れていたので、多くの人の記憶の中
に残っていると思います。高校の音楽の教科書にも採用されています。

KANさんは生まれ年も同じで、病気が発表された頃には同じ会社で新入社員と
して入社した同級生が肺がんで亡くなったりしていたので、公表されるぐらい
なんだから、治る前提なんだよな、と思ったりしていましたが、結果としては
亡くなってしまったわけで、まだまだ治せない病気は多いみたいです。

数年前に会社で一緒に仕事をしていた人が唐突にくも膜下出血で亡くなった時
人間、いつ死ぬかわからないから「行きたい時に行きたいところへ行こう」と
決めて月に一度以上のペースで旅行に行っています。

先月にも4歳年下の同じ会社の人が交通事故で突然存在しなくなりました。
つい先日まで普通に話をしていた人が、世の中に存在しないというのは奇妙な
感じで、これから自分が年齢を重ねるのに合わせて非日常なことが、日常的に
なるのが確実なわけで、寂しさというか何とも言えない感じです。

自分自身、決して若いとは思っていませんが、でもまだお迎えが来るのは早い
ように思うので、KANさんも無念だったことでしょうね。
KANさんのご冥福をお祈りいたします。


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溺愛猫的女人

大好きだった方達がどんどんかの地に渡ってしまって現世が寂しくなってしまいました(-_-;)
by 溺愛猫的女人 (2023-11-22 10:53) 

suzuran

溺愛猫的女人さん:
コメントありがとうございます。

本当に大好きだった人が、駆け足で走り去っていくようで言葉もないです。
by suzuran (2023-11-23 00:49) 

しゅん

大丈夫 だいじょうぶ いつでも聴けるし いつでも聴いた時の思い出を一緒に連れてきてくれるから・・・・ありがとう
by しゅん (2023-11-23 07:46) 

suzuran

しゅんさん:
コメントありがとうございます。

歌とリンクした思い出って本当に消えないですね。
風(伊勢正三さんと故・大久保一久さん)の「ささやかなこの人生」とか
中学生の頃の歌なんですが、この歌を聴くと当時の教室の雰囲気とか
同級生の顔とか、かなり鮮明に思い出します。

そういう意味では、ここ10年位の歌には思い出も思い入れもないです。
記憶力の問題なのか、感受性が強かったのか、その両方なのか、今では
スレッカラシの大人になって、道端の草花に感動するような感受性は
激減していることもあるでしょうが、1990年代までの音楽により強い
思い入れがあるのは、その頃に多くの初めて経験をしているからという
こともあるような気がします。

生まれて30年位までに人生の中で体験する「初」なんとかをいろいろな
シチュエーションで経験して、その時に聴いていた音楽を聴くことで
思い出の中で遊ぶことが出来るので特に貴重に感じるのでしょうね。

by suzuran (2023-11-23 21:50) 

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