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追悼・アントニオ猪木さん [訃報・追悼]

難病「全身性アミロイドーシス」を発症し、入退院を繰り返し自宅で闘病生活
をしていた「燃える闘魂」元プロレスラーのアントニオ猪木さんが、心不全の
ため79歳で亡くなりました。



原因不明で数万人に一人が発症するとされる「全身性アロイドーシス」は心臓
に蛋白質線維が沈着して、多臓器不全を発症するという病気で、詳しい原因は
まだ解明されていないために根本治療は出来ないようです。


三年前の発病後、腸捻転や新型コロナウイルス感染症も罹って、なんどか命の
危険があったことも明かされていて、長州力さんの追悼コメントで触れられて
いたように「やっと解放されましたね」というのが、近しい人の気持ちの中で
感じていたことではないかと思います。



小学生の頃から、毎週金曜日の午後八時のゴールデンタイムに放映されていた
「ワールドプロレスリング」は必ずのように観ていました。

やっぱり一番印象に残っていたのは、インドの狂虎というキャッチフレーズの
タイガー・ジェット・シンとの抗争で、街中でアントニオ猪木夫妻が襲われた
とか、タイガー・ジェット・シンの腕を折ったとか、いろいろな話を盛り込み
視聴率も高かったと思います。(学校でも話題になりました)



モハメッド・アリとの異種格闘技世界一決定戦も生中継で観ましたし、空手家
のウイリー・ウィリアムス(極真空手)の試合も観ました。
実際のところルールが複雑で、あまり面白い試合では無かったですけどね。



イラクのフセイン大統領が日本人外交官と家族を人質にした時に、政権与党の
自民党議員が小馬鹿にしたり、勝手なことをするなと罵倒する中で、新日本の
プロレスラーを引き連れてイラクで「スポーツと平和の祭典」を開催し、極悪
で有名だったフセインの息子ウダイと交渉して、人質解放を成し遂げたことは
自民党議員は全く評価しませんでしたが、後にアルカイダやISに日本人が人質
にされても見殺しにした小泉純一郎や安倍晋三よりも立派に日本人を守ったと
個人的には評価しています。

プロレスラーとして、ジャイアント馬場と同期でしたが、力道山に贔屓された
ジャイアント馬場のスピードの無い戦いぶり(16文キックとか空手チョップと
いったジャイアント馬場の技には速さも華も無かったと思っています)よりも
初期のコブラツイストや卍固め、延髄切りの方がカッコ良かったです。
後にジャイアント馬場もコブラツイストを使ったりしましたが、動きが遅くて
相手が技をかけられるまで待っているのが、コントみたいで嫌いでした。

理不尽な扱いを繰り返した力道山と、その流れを引くジャイアント馬場の所属
する日本プロレスを追放されて、新日本プロレスを立ち上げて、現在まで最強
のプロレス団体として業界をリードする基礎を作った人として日本プロレス界
の伝説の人として歴史に名前を残す人だったと思っています。

病と闘い、静かに去っていったアントニオ猪木さんのご冥福をお祈りします。


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