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若い力士までが亡くなりました [訃報・追悼]

人が亡くなった話ばかり書くのもどうかと思うので、この記事の後はしばらく
暗い話を書くのは止めようとは思いますが、毎日そんな話ばかりが報道される
状況にあるのもまた事実なのがとても残念です。

shoubushi.jpg

大相撲の三段目力士の勝武士(最初に見た時はかつぶしさんかと思いましたが
さすがにそんな猫まっしぐら、みたいな四股名ではなく「しょうぶし」と読む
そうです)さんがコビット19が原因の多臓器不全で亡くなりました。


28歳という年齢は現時点での日本での死者としては最年少になるみたいです。
最初に流行が始まった頃には若者はほとんど重症化しないとされていましたが
フランスでも16歳の少女が急速に悪化して亡くなっていますし、アメリカなど
他の国でも持病があるなしに関わらず若年層の死亡者は発生しています。

いまさら書くこともなく日本においてはPCR検査を受けさせないことが保健所
の責務のようにされている状況で、日本は海外に比べると死者が非常に少なく
大変優秀だと思う、と言っている杉村太蔵という元国会議員のバカがいますが
検査自体を拒んでいて実質的にどれだけの感染者がいるのかも把握していない
実情の中でコビット19による死者が少ないと言っているのは、お皿の数を把握
することなく回転寿司の料金を請求されるようなもので、そんな公式発表数字
に重みなど全くないどころか海外から批判されているのが実際のところです。

検査を受ける基準も決めておきながら批判が高まると勘違いする方が悪い、と
開き直るような厚生労働大臣ですし、実際の感染者数が把握できていないこと
を当然のように答弁する専門家委員会なんてのもありますから、基本的に現在
の体制は全て一新して、政治家と政治家御用達の専門家を外して民間の知見を
集めて医療体制を再構築し、政府には金は出させて口を出させないようにする
という方向に行かないと本気で国民の命を守ることは出来ないと思います。

本題から外れるので検査の話はこの辺にして。
力士という仕事は不健康な体を作って取り組みをするわけですから、若い年代
であっても糖尿病や循環器系の疾病を持病にしている人は少なくありません。
亡くなった勝武士さんも糖尿病の持病があって、取組前に低血糖で体調不良に
なって不戦敗になったこともあるようですから初期症状の38℃の発熱の時点で
対応するべき対象だったはずですが、実際には二日間保健所に電話が繋がらず
二日間近所の病院で受け付けてもらえず、その翌日に近隣の医院で相談しても
医療機関が見つからずということで、発症から五日間放置です。

過疎地の無医村での話ではありません。日本の総人口の一割以上が住んでいる
メトロポリス東京での話です。医療崩壊はまさに大都市で起きているのです。

emergency_tokyo.jpg

六日目に血痰が出るようになってようやく救急車を呼んだものの受け入れ病院
が決まらず夜になって大学病院に入院して、それから10日経って集中治療室で
治療を受けたものの約三週間後の5月13日に亡くなりました。

厚生労働大臣が誤解だと言うよりも前に、私の勤務先の同僚の同居人が深夜に
息苦しさを訴えたため、緊急医療情報センターに電話をしたところある病院を
紹介され車で行ったところ屋外に医療用のテントが張られ、素早くPCR検査を
した上で、朝まで様子を見てそのまま退院になりました。

医師は症状から見て感染症ではないと思われますが、念のため検査をして陰性
でしたと説明し、車で来院されましたが息苦しい症状があれば救急車を使って
構いませんので遠慮なく来てくださいと言われたそうです。

この事例は愛知県の話なので東京とは事情は違うと思いますが、東京や埼玉は
集中治療室の使用率が80%台になっていて、なかなか受け入れをしてくれない
という実態はあるものの神奈川県は20%ぐらいなんですよね。
ですから隣接する自治体同士での協力体制がもっとシームレスに出来ていたら
もっと早く治療にかかって命が救えたかも知れないのが残念です。

コビット19は入院しても対症療法しかない、というのは二か月前の話であって
現在はレムデシベルやアビガンなど、抗ウイルス薬やサイトカインストームに
対応するための薬品なども使われているので早期の治療開始によって肺の血栓
が重症化する前にウイルスを殺すことが出来れば予後は大きく変わります。

ですから、今必要なのは体温計よりもパルスオキシメーターによる酸素飽和度
のチェックだと毎度書いていますが、やはりそれだと思っています。
自分自身は毎日チェックしていますが98%が続いています。

医療従事者を称えようという話はよく聞きますが、病院のベッド数を減らすと
いうために600億円以上を費やし、2月から不足が指摘されている医療用マスク
防護服、防護シールド、人工呼吸器などの医療備品が未だに間に合っていない
のは日本政府(安倍晋三と加藤厚生労働大臣)の怠慢と無策が原因であること
は明確な事実であると思います。

大阪ではある市民病院がコビット19の専門病院に指定されましたが医療用備品
が不足していて、松井市長が防護服の代わりに雨合羽を集めたことが美談的な
扱いで報道されていましたが、実際には病院職員が雨合羽では防護服の代用に
ならないと抗議したら「ないよりましだろ!」と怒鳴られたらしいです。
きれいごとは大きく報道されて、事実は闇に葬られるというダメな話です。

テレビできれいごとを言っている政治家ほど当てにはなりません。
地元で言えば愛知県知事はしっかりとやっていますが、名古屋市長は市職員に
給与の削減に同意するように迫っているバカですから全くダメです。
どさくさ紛れに自分の公約を達成しようというスケベ根性が大嫌いです。


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