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コビット19の治療薬 [健康・医療]

世界各国で感染拡大が続くコビット19(新型コロナウイルス)ですが、押入れ
に籠って収束するのを待っているだけで自然に収まることはないわけですから
アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、中国、韓国、そして日本でもワクチン
の開発と治療薬の模索が続いています。

COVID19_corona.jpg

有望とされているのは抗ウイルス薬の「レムデシビル」とインフルエンザ対象
の治療薬として開発された「アビガン」=富士フイルム系列の製薬会社が開発
ということで、「レムデシビル」は元々はエボラ出血熱の治療薬として開発が
進められたもののエボラ出血熱にはほとんど効果がなかったために、その他の
疾患に利用できないかということでコビット19に適用できないかという治験で
効果があった(アメリカでは効果あり、中国では有効性が未確認)ということ
でアメリカのFDA=アメリカ食品医薬品局の承認が下りたため、日本でも特例
承認されて5月7日から主に重症者に使用されるようになりました。


Remdesivir.jpg

「レムデシベル」はアメリカから無償供与されているので、高額な治療費には
ならないということも早急に認可された理由かもしれません。

とにかく厚生労働省は日本の国民の命を救うよりも財務省の指示通りに医療費
を削減することを命題にしていますから、コビット19の問題が一通り沈静化に
至った時点で厚生労働省の方向性を修正してもらいたいものです。

厚生労働省と財務省が650億円もかけて日本の病院のベッド数を16万床減らす
ために全国の公立病院にベッド数を減らすように迫っていたことが今回の医療
機関が患者を受け入れることが出来なくなった理由の一つであることは明らか
なんですが、その状況でありながら現在もベッド数の削減をするようにという
通達を流していることも公になっていますから本当に命を粗末にする国ですよ
この国は。(現政権の財務大臣が相当のアホだというのもあるでしょう)

Avigan-200.jpg

それはともかく、もう一つの「アビガン」もインフルエンザ用として開発され
効果は確認されていますが、卵子と精子に悪さをして奇形児が生まれる危険性
があるという重大な副作用があることが確認されているために、厚生労働省の
承認を得られていないという薬でしたが、こちらも本人に副作用の説明をして
了解を得られた場合に限るという臨床投与によって効果が確認されたことから
近いうちに承認される見込みです。

基本的にコビット19で重症化する年齢は60歳以上とされているので、妊娠の
可能性はかなり低いと思われるますから女性には投与しても問題はないはずと
思いますが、男性の場合はパートナーが妊娠可能な場合は催奇形性の問題から
妊娠を避ける手段を確実にしない限り危険性がありますが、コビット19に対し
効果があるのも事実だと確認されているので、希望者は全員に対して速やかに
投与する体制を作るべきだと思っています。

「アビガン」の承認が遅れている理由として開発した富山化学という製薬会社
が厚生労働省の天下りを一人も受け入れていないからだと厚生労働省の内部で
話が出たらしいですが、自分たちの定年後の天下り先を確保してくれない会社
の医薬品は承認しないと本気で思っているような官僚は公務員の基本理念さえ
理解していないので、実名を官報に発表して退職させるべきです。

それとは別にコビット19による死亡者の死因は通常の肺炎とは異なり、急激に
呼吸困難になるのが理由ですが、自己免疫の過剰反応=サイトカインストーム
が原因だというのは2月にはすでにナショナル・ジオグラフィックで発表され
多くの研究者が同じ意見で一致していることからサイトカイン=免疫システム
に対応するたんぱく質が過剰に出ないようにする毛細血管をケアする医薬品が
コロナ肺炎で死ぬ人を減らすことが出来るとされています。

一般によく聞く自己免疫システムの過剰反応で起きる病気はリウマチです。
リウマチは自己免疫によって股関節や膝関節、手指の関節が攻撃されて破壊が
進む状態なので、リウマチの治療薬で肺を守るという発想で治験を進めている
研究者グループもいます。

新たに医薬品を開発する余裕がないのが現在のコビット19の感染拡大であって
現時点ですでに世界で200万人が感染していると推定されていますが、日本の
ようにPCR検査をしていない国は発表されている人数の10倍以上が重症化には
至らない感染者だと推測されているので、世界レベルだと1,000万人を超えた
感染状況かも知れません。

完治した人の血清で症状の悪化を抑えられたという発表もあるので、抗体検査
で陽性の人はすでに抗体があるので新たに感染しないという見方もありますが
体内で休止していたウイルスが再活動を始めるようだ、という論文もあるので
一度なったら大丈夫という判断を下すのは、ちょっと先走り過ぎかも?

岡江久美子さんが亡くなったことについて、加藤厚労相は検査相談までの待機
機関が4日というのは勘違いだと答弁して世間の反感を買っていますが、現在
の内閣で正確な知見の元に発言しているのは一人もいません。

目に見えないコロナウイルスとの戦いなんて、テレビに出る度に放言している
小池東京都知事もですが、二月の時点から医療機関の防護服やマスク、重症者
には必要な人工呼吸器やECMOの増産・基幹病院への配置を考えもしなかった
現政権の人災の側面もあるのが日本の感染症対策だと見ています。

パルスオキシメーターを購入して思いましたが、現在の酸素飽和度を認識して
おけば息苦しい状態になって救急車を呼ぶことがあっても数値で説明できると
いうのはやはり強みだと思います。(政治家たちの表現によれば息苦しい感じ
は個人差があるので我慢できる範囲までは救急車の要請は自粛して欲しいとか
言ってますから、そのまんま言うことを聞いていたら本当に殺されます。)



とにかく「死んではいけません。生き延びましょう」


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yoko-minato

おはようございます。
理論的に書かれている文章がすっと頭に
入ってきました。



by yoko-minato (2020-05-12 04:30) 

旅爺さん

無限に広がるコロナに対抗できるいい薬が出来たので、
明るい希望が湧いてきましたね。
by 旅爺さん (2020-05-12 06:16) 

suzuran

yoko-minatoさん:
コメントありがとうございます。

出来る限り事実が証明されたことを書くようにしています。
by suzuran (2020-05-12 23:35) 

suzuran

旅爺さん:
コメントありがとうございます。

それぞれの薬に副作用があるのが残念ですね。
「良薬口に苦し」とも言いますが、苦くても死にませんがレムデシベル
の副作用は肝臓、腎臓に作用しますから現時点でアルコール性肝炎や
糖尿病で腎臓に障害が起きている人には使い難い面もあります。

抗リウマチ薬で毛細血管の耐性を強化して、毛細血管が詰まって肺に
水が溜まるのを防ぐという方法が体には一番優しい気がしますので、
そちらの研究が進展したら持病のある人や高齢者にも効果が期待できる
ように思っています。

by suzuran (2020-05-12 23:41) 

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