ソウルへの旅・9月編-5 [トラベル]
ホテルの部屋の正面にはロッテホテルとロッテ百貨店、ロッテ免税店があって
今、明洞にいるんだなぁと実感しますね。
この日はソウルから地下鉄で約一時間の水原(スウォン)に行くことは決めて
いましたので、なにか簡単な朝ご飯を…と考えてホテルから地下鉄明洞駅まで
歩いていく途中の忠武キンパの店に行くことにしました。
日本でも新大久保だけでなく、高級スーパーの成城石井でも売られていて割と
ポピュラーな存在になっているキンパ(海苔巻き)は、たくあんやホウレン草
などの具を酢飯で巻いて、ごま油を塗って胡麻をふりますが、忠武キンパでは
味をつけていない(塩も振ってありません)ご飯を、普通の焼き海苔で巻いて
あるだけの細い海苔巻きとカクテキ(大根キムチ)、それに辛い薬味で和えた
イカが1セットになったメニューが提供されています。
元々、忠武地方の漁師さんのお弁当(具材を入れた海苔巻きを持って船で出漁
すると具材が痛んで食べられなくなってしまうので、漁師の奥さんがお昼まで
持たせる方法を考えた結果が海苔巻きとおかずを分けるということになったと
いうことです)小さな海苔巻きの方が漁師さんが仕事中でもつまみ易いという
実用的な理由もあったみたいです。
そんな経緯から作られた忠武地方のキンパを再現したのが、忠武キンパという
お店のセットメニューとして今も受け継がれているわけですね。
1セット海苔巻き10個とカクテキ、イカがそれぞれ小さなお玉一杯分ぐらい
で提供されて、煮干しだしのスープがついて1セット900ウォンです。
二人前のご飯を横から撮るとこんな感じ。
おかずをアップで撮るとこんな感じになります。
カクテキは太刀魚の塩辛など海産物の旨味を生かした特製品で、イカの和え物
も一夜干しぐらいの適度な硬さがあるのですが、噛むと柔らかくてフォークが
止まらない(このお店では箸ではなく小さなフォークで食べます)美味しさで
海苔巻きのお替りをしている様子は見たことはありませんが、カクテキやイカ
の和え物はお替り可能なようです。
スープはもちろんお替り可能で、辛いおかずの辛さを鎮めてくれて海苔巻きを
食べる時にも潤いを与えてくれる重要な役割を担っているのでした。
ということで朝食を終えて、地下鉄に乗ろうと思ったわけですが、明洞よりも
乙支路入口から2号線で市庁に行き、1号線に乗り換えた方がわかりやすい?
という感じがしたので、明洞駅とは逆方向の乙支路入口駅へと忠武キンパから
ホテルの方向へと戻っている途中でマンモスコーヒーというコーヒーのお店を
発見して道草をしてしまいました。
メニュー表は日本語併記でわかりやすいのですが、注文を受ける女性は日本語
が出来るわけではないので、指で示すのがわかりやすいです。
いかにも甘そうなハニーバナナラテを頼みました。
ペットボトルから移し替えたコーヒーに蜂蜜とかバナナエッセンスを混ぜると
いうようなお手軽仕様ではなく、ちゃんとエスプレッソマシンを使って淹れた
エスプレッソコーヒーで作られたハニーバナナラテは量も多くて美味しいのに
4,000ウォン(約380円ぐらい)で、毎日通いたいと思いました。
が、道草にそんなに時間を費やしていては全く前に進みませんからね、あまり
ゆっくりと味わうことなく乙支路入口駅へと向かい、地下鉄に乗りました。
約1時間20分の地下鉄の旅、続きは次回にて。
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