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地球の生態系は百年以内に崩壊する [地球環境・自然・宇宙]

気候変動や人口増加、環境破壊によって、地球の生態系はこれからの数世代で
崩壊するという論文が以前、英科学誌ネイチャーで発表されました。

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生物学・環境学・地質学・古生物学の研究者22人がまとめた報告書では気候
変動と人口増加、さらに環境破壊が同時に進むことによって生物圏が不可逆な
状態にまで変化し、人類の存在自体に大きな打撃を与えることになる転換点が
今世紀中にも起こりうると警告されていました。


現時点の古生物学と地質学の研究では、地球上では過去に5回、種の大量絶滅
が起きているとされ、それは4億4300年前、3億5900万年前、そして
2億5100万年前、2億年前、6500万年前で、さらに人類創生の時期に
近い1万4000~1万1000年前の氷河期末期を研究対象として比較する
シミュレーションを行った結果、生態系の崩壊は間近になるという結論が出た
ということを発表したわけですね。

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小規模な生態系のうちの50~90%で変化が起これば、地球上の生態系全体
が種の絶滅などで特徴づけられる新たな状態に突入する転換期となり、実際に
転換が起きてしまうと元の状態に戻すことは不可能=人類のみならず地球上の
生き物の破滅にスイッチが入り時計を止めることは出来なくなるようです。

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現在の人口増加に対応するためには陸地の43%(シベリアや北極地方の永久
凍土のエリアを除く)を耕作地と居住地に変える必要があるものの実際にそれ
を行なうことによって失われる生態系は少なくはないために、別の生態系への
影響が連鎖的に広がって、わずか数世代で生態系が途絶えることもあり得ると
いうことで、微生物ならほんの数日で世代交代がありますから、遠い未来の話
ではなく微生物が地球から姿を消していけば、食物連鎖の最大の供給源が消失
するわけですから、ちょっと想像すれば人間に影響が出るのは必至です。

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プランクトンが絶滅し、それを食べる魚や昆虫が数世代で消えてしまったなら
さらにその上の食物連鎖の対象となる生物たちが影響を受けることになるので
プランクトンなら数日、昆虫などで数年、哺乳類でも50年程度で大きな影響
を受けて生態系は崩壊することになります。

ということは約50年後には人類は昆虫や鳥類、動物から得られるものを全て
失い、共食いでもしない限りは、僅かな植物を分け合って生き延びて行くしか
ない状況に陥り、愚かな大国が食料の確保のために他国を侵略しようが、結局
は人類が滅びゆくことになることを意味します。

但し、それを避ける手段として持続不可能な成長パターンを止め、資源の消耗
を阻止するなど、転換点を回避する方法は多々ある、とも指摘されているので
スウェーデンの少女が感覚的に感じている地球滅亡に繋がる経済活動は実際に
地球に対して大きなストレスを与えているのは確かです。

人類の歴史が恐竜たちよりも短くならないように、一人ひとりが地球資源には
限りがあることを自覚しないと、今現在、乳幼児の子たちは孫の顔を見ること
なく人類の終焉を迎えることになる可能性はかなり高いと思います。

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あの少女を温暖化ビジネスの宣伝だとか、子どもに何が分かるなどと批判する
中部大学の武田邦彦というレイシストやネトウヨと呼ばれる女性蔑視と差別的
ヘイトスピーカーたちが、上から目線で罵詈雑言を吐き散らすという世界でも
典型的なバカ文化を醸成している日本でも、本気で自分たちの周囲の出来事を
観察して環境保護を考えないと2100年はないかも知れません。


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